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「腸活」といえばヨーグルト? 9割が回答

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:白畑 敦

食物繊維をたくさん含む食品と摂取するのがコツ

 ヨーグルトに含まれている菌として、乳酸菌やビフィズス菌などが体や腸にいい働きをする善玉菌として知られていますよね。一体、善玉菌はどんな働きをするのでしょうか?

 しらはた胃腸肛門クリニック横浜院長の白畑敦先生はこう解説します。

〇善玉菌の主な働き5つ
1、病原体の体内侵入を排除し病気を防ぐ
2、私たちの体は食物繊維を消化する能力はなく腸内細菌がそれを消化してくれる
3、体に必要なビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ビタミンKなどの有用なビタミン類や短鎖脂肪酸の生成
4、幸せ物質や幸せホルモンといわれるドーパミンやセロトニンの合成に関与
5、免疫力のおよそ70%が腸内細菌と腸粘膜細胞の働き

「腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見(ひよりみ)菌に区別され、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は健康人でおよそ20%を占めています。善玉菌が好むものはヒトでは消化しにくい水溶性食物繊維やオリゴ糖などの炭水化物です。しかし、炭水化物の多くは小腸で吸収されてしまうため、腸内細菌がたくさん生息している大腸までは届きにくいのです」と白畑先生。

 より腸活の効果を実感するためのヨーグルトの食べ方について「簡易に安価に摂取できる多種類の腸内細菌(善玉菌)を含むヨーグルトと、食物繊維を多く含む食べ物と組み合わせることで、より効果的な食べ方ができるのではないでしょうか」とコメント。

 腸活でヨーグルトを食べる人は、参考にしてみてください。

(Hint-Pot編集部)

白畑 敦(しらはた・あつし)

1977年、山形県生まれ。昭和大学医学部を卒業後、病院勤務を経て、2017年しらはた胃腸肛門クリニック横浜を開業。専門は便秘専門外来、消化器、排便機能障害。各種メディアへの出演や寄稿を行うなど多方面で活躍中。