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中高生の6割がSNS上で知らない異性と交流 出会い系被害から守る2つのこと
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「中高生はSNSの”出会い系被害”に狙われやすい」専門家警鐘
この結果を踏まえ、今回は、子どものSNS・スマホの利用実態に詳しい、ITジャーナリストの高橋暁子さんは次のように警鐘を鳴らします。
「近年特に目立っているのが、SNS(コミュニティサービス)を通じた“出会い系被害”です。中高生はSNS上に自撮り写真や個人情報などを多く公開しているため、狙われやすい状態にあります。また、デジタルネイティブな世代だからこそ、ネット上で知らない人とやり取りをしたり、ネット上で知り合った人と直接会ったりすることに抵抗がない傾向にあるのも危険な点です」
実際に、SNSを通じて事件に巻き込まれた18歳未満の子どもの数は、2018年までの5年連続で増加(※警察庁調べ・2018年発表)しています。
「たとえば2019年2月には、中学1年の女生徒が、学生限定のSNSアプリで親しくなった56歳男に性的暴行を加えられる事件が起きています。男は、学生と偽ってアプリに登録していました。ネット上では年齢や性別などを偽れるため、被害者は相手を同年代の男子生徒などと思い込んで会いに行き、“出会い系被害”にあっているというわけです。また最近増えているのが、「自画撮り被害」です。自画撮り被害とは、児童・生徒が騙されて自ら撮影した裸の画像を送付させられる被害のこと。児童ポルノ被害のうち約4割を占めており、多くはSNS経由で加害者と出会っています」。
このほかSNS経由で親しくなった同級生の女の子とやり取りをしているうちに体の悩みの話となり、相手が体の写真を送ってきたので自分も送ったところ、相手が実は成人男性だったことが判明。裸の写真をネタに脅迫され、呼び出されて性被害にあったり、画像をインターネット上に投稿されてしまったりした被害もあるといいます。
最近は、海外のサーバーへと移動し運営者がわからないような闇サイトとなっているケースや、登録する未成年本人が虚偽の申告をするというケースも多くみられるなど、複雑化、巧妙化しているそうです。