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からだ・美容

アーユルヴェーダ式「3点マッサージ」 隙間時間に疲れ回復

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:「ふくろう堂」ちえ

さらさらとした肌触りのキュアリングしたごま油。肌によくなじむ【写真:Hint-Pot編集部】
さらさらとした肌触りのキュアリングしたごま油。肌によくなじむ【写真:Hint-Pot編集部】

セルフマッサージに使うオイルはなにを使うべき?

 セルフマッサージに使うオイルというと、いろいろな種類があってどれが良いのか迷います。ちえさんは「100%天然の植物油で、低温圧搾法で抽出したオイルが最適です。セサミオイル、スイートアーモンドオイル、グレープシードオイル、などがおすすめです。市販のものでもよいですが、自宅でマッサージに適したオイルを作ることもできます」と言います。

 お時間がある方はぜひ自家製のマッサージ用セサミオイルで「3点マッサージ」してみては? 作り方をご紹介します。

〇マッサージ用セサミオイル
市販されている食用の白ごま油をキュアリングして作ります。キュアリングとはマッサージに適した状態にするため、油を加熱することです。キュアリングをすることで抗酸化作用が強くなると言われており、さらさらとした肌触りで肌に浸透しやすくなります。産後の場合は身体をあたためてくれるセサミオイルが良いそうです。

【作り方】
1、大きな鍋にお湯を入れ、小鍋などに白ごま油を入れ湯せんにかける
2、調理用温度計でチェックしながら、油の温度が90度を超えたら火からおろす
3、火からおろした油が100度になるまで待つ。100度にならなければ再度湯せんにかける
4、粗熱が取れたら密封容器で保管する

【注意点・ポイント】
□キュアリングしたオイルは2か月くらいで使い切る
□火の取り扱いには十分気をつける
□火傷には十分注意する
□加熱しすぎると焙せんごま油になってしまい、マッサージには適さないので使わない
□アレルギーに注意。パッチテストをしてから使用する

セサミオイルでマッサージした足。ポカポカしてくる。オイルはべたつかず気持ち良い【写真:Hint-Pot編集部】
セサミオイルでマッサージした足。ポカポカしてくる。オイルはべたつかず気持ち良い【写真:Hint-Pot編集部】

自家製のセサミオイルは肌に頭皮に大活躍

 キュアリングの処理をしたセサミオイルは抗酸化作用があるそうで、免疫力アップや体温を上げる助けになってくれることも。マッサージだけではなく、スキンケア、ボディケアに使うこともできます。活用方法をちえさんに教えてもらいました。

〇肌のうるおい、弾力アップに
メイク落とし、美容液として

〇抜け毛予防、髪のつやアップに
頭皮のマッサージオイルに

〇ストレス軽減、快眠
おでこや耳にぬるとリラックス、スムーズな入眠にも

〇花粉症症状をやわらげる
綿棒につけたオイルを鼻の入り口に塗る

〇冷え軽減
身体にぬると、ポカポカとあたたかくなる

 自分の癒やしの時間が持てないと、心の余裕がなくなって悪循環に陥ることも。インドの伝統医学アーユルヴェーダの知恵が詰まった気軽にできる「3点マッサージ」を、毎日の隙間時間の習慣に加えてみてはいかがでしょうか?

(Hint-Pot編集部)

「ふくろう堂」ちえ

東京多摩市を中心に活動するセラピスト。セラピスト歴12年、2児の母。ふくろう堂のリラクゼーションは「世界一気持ちいい」とも言われるタイ古式セラピーの施術。クライアントに寄り添った力強くも優しい施術、ハーブをたっぷりと使ったハーブボールトリートメントが口コミで広がり人気に。アーユルヴェーダを基にしたベビーセラピーや、身体に優しい衣食、家庭でできる“おてあて”にも造詣が深く、不定期に開催されるワークショップやイベントはすぐに定員となる人気。