いぬは「最良の友」といわれるほど、人間と深い絆で結ばれています。飼い主がピンチに直面した場合、多くのいぬは助けようと駆けつけてくれるでしょう。X（ツイッター）では、階段の下から見上げるイタリアングレーハウンドが注目を集めています。心配そうな表情を浮かべながらも、そこから動けなかったのには、お利口さんすぎる理由があったようです。飼い主のママさんに、詳しいお話を伺いました。

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階段の途中で葛藤するイタリアングレーハウンド　優しさに反響

「飼い主を助けに行きたい気持ちと許可なく階段を上ってはならないという掟との狭間で葛藤するいぬ」

　そんなユーモアたっぷりなひと言を添えて写真を投稿したのは、イタリアングレーハウンドの「プット」くんのママさんです。

　写真には、階段の下からじっと見上げるプットくんの姿が。下から3段目に前足をかけて、心配そうな表情を浮かべています。「許可なく階段を上ってはならない」というルールがありながらも、プットくんが途中まで登ってきてしまったのには、理由がありました。

　実はこのとき、パパさんが2階で腰を痛め、苦しんでいたのです。ママさんは話題を呼んだ投稿の直前に、「2階で腰を痛めた飼い主のうめき声を聞きつけて見に来てくれたいぬ」とメッセージを添えて、一番下の段から上を見つめるプットくんの写真も公開しています。

　ただならぬ気配を感じ、パパさんを助けにいこうとしていたプットくん。その健気と優しさに、Xでは3000件を超える“いいね”が集まりました。また、リプライ（返信）には「あまりにも愛おしい」といった声が寄せられています。

家族思いなプットくん

　当時、パパさんは物を拾おうとして突然、背中に痛みが走ったそうです。

「腰と書きましたが、夫の話を聞くに“ぎっくり背中”のような状態らしく、この日からずっとベッドの上で生活しています（泣）。下の階にいたプットは、聞き慣れない夫のうめき声に驚いて、階段下まで駆けつけてくれたようです」

　イタリアングレーハウンドは足を骨折しやすいため、段差に注意が必要です。そのため、ママさんは「人が見ていないところで階段の上り下りはしてほしくない」「許可なく階段を上ってはいけない」と、プットくんが子いぬの頃から教え込んできました。

　その成果か、プットくんは今回、3段以上は上ってこなかったそうです。ママさんが下りてくるまで、ずっと心配そうに見守っていたといいます。

「『大丈夫だよ』と伝えましたが、しばらくは落ち着かなそうにしていました」とママさん。ルールを守りながらも心配する愛犬の姿に、「なんて健気でかわいいんだろうと思いました」と感動したそうです。

　そんな優しさあふれるプットくんの日常は、インスタグラム（iggy_putto）でも見ることができます。文鳥の「ピュウイ」くんと仲良く過ごす姿も、とても微笑ましいですよ。

○取材協力：プット（@IGGY_PUTTO）さん

（Hint-Pot編集部）