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“中1ショック”を乗り切るコツ 子供とスマホの上手な関係

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:國立 拓治

子供が勉強に集中するためにスマホを持たせるベストタイミングとは

〇國立さん流スマホを子供に持たせる際のルール

1、スマホを持たせるタイミングは中1の3学期がおすすめ
國立さんの理想は、高校生になるまで買い与えないことなのだそうですが、部活の連絡網や友達との連絡もすべてLINEで届く時代。いずれ必ずスマホを買い与えることになることを考えると、上記がベストタイミングだといいます。理由は、まず1,2学期は中学生活に慣れることが大切だからです。かといって、粘りすぎると今度は子供の反抗期が始まり、スマホの利用方法について最初から大きく揉めることになりかねません。大半の子供が、一度はスマホを使いすぎて、生活リズムを崩す現状も鑑みると、中学1年生の3学期が最も適切ではないでしょうか。

2、契約時に3つの制限をかける
子供の暴走を事前に避けるため、あらかじめストッパーを用意しておくことが大切です。利用料金の上限を決める「通信料制限」、深夜の使用を制限する「使用時間帯制限」、有害サイトへのアクセスを禁止する「フィルタリング」。購入時にはこの3つが実行できるスマホが欲しいと、お店でお願いしてほしいと國立さんはいいます。

3、「学習時」と「就寝時」はリビングで充電
このふたつのタイミングは、子供たちがスマホの誘惑にのまれるタイミングなのだそう。これを守るためには、買った日からこのルールを実行しましょう。守れない場合には、スマホを解約することを伝えておくことも大切なのだそうです。もうすでに買い与えてしまった場合は、仕切り直しを早急にしましょう。

4、調べ物は親のスマホで
今は、インターネットを使って必要な情報を調べるという技術のほうが、辞書を引くよりも大切になってきていることは紛れもない事実です。けれども、勉強時に子供自身のスマホを使用させることは絶対に避けなければならないと、國立さんは警鐘を鳴らします。子供自身のスマホを使っていると、友達からの連絡やゲームなど誘惑が絶えません。そうならないよう、勉強時の調べものは親の携帯を使用させるのがいいのだそうです。

 子供が誘惑に負けて、勉強時間中に他のことをしてしまうのならば、それはそんな環境を作った親に責任があると、國立さんはいいます。子供が誘惑と戦わなくてもいい環境づくりの一環として、そして新生活での“中1ショック”を上手に乗り切るために、スマホの購入時には参考にしてみてください。

(Hint-Pot編集部)

國立 拓治(くにたて・たくじ)

「さくら個別指導学院」塾長。中下位層(偏差値40~50)の子供たちの指導を得意とし、「勉強を楽しみつつ、みるみる成績が上がる塾」として評判に。また、開校日から13年間、一日も欠かさず更新しているブログは、月間50万PVを超えるほどの人気となっている。著書に、中学生までに習得したい勉強法や親のサポート法をまとめた、『小学生のうちに身につけたい! 「勉強」のキホン』(あさ出版刊)がある。https://www.amazon.co.jp/dp/4866671092/