日本は、礼儀やしきたりを今も大切に守り続ける国です。1年ほど前に、そんな日本を初めて訪れた、イタリア・ミラノ在住のマリレーナ・リオネッティさん。世界のファッション都市で暮らす彼女が旅の中で出合ったのは、思いがけない発見と驚きの連続でした。注目したこととは、なんだったのでしょうか。

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多彩な装いに感動

　イタリア・ミラノ在住のマリレーナ・リオネッティさんは、2024年5月に初めて日本を訪れました。世界的なファッション都市で暮らすマリナーレさんは、日本人の服装が深く印象に残っているといいます。

「いろいろなファッションがあって、見ていておもしろかったわ。日本人はみんな美しい装いをしていて、おばあさんもエレガント」

　マリレーナさんは、一人ひとりが自分の好きなファッションを、年齢を問わず楽しんでいることに驚いたそうです。

「別のアイデンティティを生きているかのよう」

　また、東京ではスタンダードなファッションだけでなく、個性あふれる服装を目にする機会もありました。「東京では、コスプレしている若者をよく見かけて、とても興味深かった」と振り返ります。

「日本人はあまりオープンな性格ではないけれど、服装で自分を表現している人が多いと感じたの。現実の世界ではできないことを、コスプレによって叶え、別のアイデンティティを生きているかのように見えたわ」

　また、マリレーナさんはほかにも、日本人の二面性を感じる場面に遭遇したそう。

「昼間はパーフェクトなスーツ姿だけど、夜になるとグデングデンに酔っぱらうとか……。まったく違う二重人格のように感じたわ」

　短い滞在ながら、日本人の服装や振る舞いに、多くの驚きと感動を覚えたマリレーナさん。次に訪れるときは、さらに奥深い“日本の美意識”を見つけてみたいと、期待を寄せていることでしょう。

（Hint-Pot編集部）