信頼を築き、5年越しに叶ったお迎え

　ユニークな表情が話題になったのは、元保護ねこの「おもち」ちゃんです。年齢は不明ですが、お迎えされたのは2022年6月1日のこと。あるときから、子どもを連れて、飼い主さん宅の庭によく姿を見せるようになったそうです。

　飼い主さんはまず、子どもたちをすぐに保護しました。ところが、おもちちゃんを保護するまでには、5年もの時間を要したといいます。

　今では、すっかり心を開いている様子のおもちちゃん。甘えたいときには、独特な行動でアピールするそうです。

「目が合ったり、人間がこの部屋から出ようと立ったりすると『触って触って』と、その場でグネグネし出します（笑）。今回の写真も、そのときに撮影したものです！」

　飼い主さんによると、おもちちゃんは野良ねことして外で生活した期間が長かったため、その経験が目つきに表れているといいます。

「普段からけっこう、こういう顔をしていますね（笑）。外の生活が長かったからか、目つきが強めなんです」

　しかし“強面”とは裏腹に、おもちちゃんは家族のなかでも、とくに甘えん坊な性格をしているそう。

「一番の甘えん坊さんかもしれません。遊ぶのも撫でられるのも大好きで、呼ぶとすぐ来ます。この日も、存分にワシャワシャさせていただきました」

　外での厳しい生活を経て、安心して甘えることができる環境を手に入れたおもちちゃん。その“強面”の奥にある愛らしさが、多くの人の心を温かくしました。

○取材協力：ちったん（@NYANMARUKE）さん

（Hint-Pot編集部）