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“おひとり様”満喫中の女性が語る マンション購入で起きた“後遺症”とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

マンションを購入する独身女性は増加傾向に【写真:写真AC】
マンションを購入する独身女性は増加傾向に【写真:写真AC】

女性の生涯未婚割合増加 マンション購入で“おひとり様暮らし”

 女性の生涯未婚の割合が2015年に14%を超え過去最高となり、今後も未婚化の傾向が続けば2035年には19.2%になると予測されています(内閣府「平成29年版少子化社会対策白書」)。住宅ローンの超低金利が続く中、中古マンションを購入する独身女性が周りに増えてきました。マンションを巡っては「買う」VS「借りる」派に分かれて大論争が続いていますが、実際に買った人はどのような思いを抱いていたのでしょうか。37歳独身女性のAさんに話を聞いてみるとある悩みが出てきたと言います。悠々自適に“おひとり様暮らし”を満喫中と思いきや、その知られざる本音とは……。

「初めて実印を作ったのですが、契約で実際にハンコを押すとなると、手がブルブルと震えましたね。これで、私は3000万円の借金を背負うのかと思うとドキドキが止まらなかったです」

 こう話すのは、メーカーに勤める独身OLのAさん(37)。高校卒業後、大学に進学するために上京し、20年ちかく都内で一人暮らし生活を送ってきました。ずっと賃貸マンションでしたが、昨年の秋、思い切って湾岸エリアにある4350万円の中古マンションを購入しました。年収は約550万円。もちろん、そのままローンを組めるはずもなく、九州の実家の両親にも相談し、頭金1350万円を用意し、3000万円のローンを組んだのです。

「5年前に同じ湾岸エリアにある賃貸マンションに住んでいたことがありました。その時に比べて、劇的に人口が増えて、街が大きく変わっていた。おしゃれなカフェや飲み屋さんも増えていて、もう一度、湾岸エリアに住んでみたかったんです。ちょうど、家賃の更新の時期でもあり、昨年の夏から探し始めました。最初はタワマンもいいかなと思いましたが、調べてみると、とても手が出せる値段ではない。親に話すと、頭金1000万円なら用意できると言われました。私がローンを組めるのは3000万円まで。4000万円で探したのですが、なかなかいい物件が見つかりませんでした」

 複数の不動産屋に購入予算と希望を伝え、待つこと1か月。湾岸エリアで低層階だが、築15年で駅から徒歩5分という好立地のマンションを紹介された。ただし、売り出し価格は4500万円。かなりの予算オーバーだが、不動産屋からは「4200万円でオーナー様と交渉してみます。いかかですか」と言われたという。あと200万円は、自分で貯めた貯金から出すことを決め、すぐに申し込んだ。