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“おひとり様”満喫中の女性が語る マンション購入で起きた“後遺症”とは
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「いい所に住み、今を生きよう」と決意したA さんを襲った思わぬ“後遺症”
「不動産屋から提示を受けた時は驚きましたね。300万円もの値引きが可能なのかと。でも、中古マンションの市場では、ちょくちょくあることらしいです。もちろん、先方のオーナーさんもそこまでは譲らず、真ん中の4350万円というところに落ち着きました。残り150万円は親に頼み込んで、出してもらいました」
それまで、Aさんは台東区にあるワンルームマンションに一人暮らし。家賃は光熱費込みで9万円。駅から近く便利でしたが、広さは約20平方メートルと手狭だったといいます。部屋にベッドと衣装ケースをおくと、あとは食事をとるための小さなテーブルを置けるのみ。今の部屋は2LDKで、広さは約50平方メートル。賃貸で借りれば、月の家賃は20万円ちかくになります。ローンを組まなければ、住めなかった部屋。今は、土日におしゃれな家具を探すのが楽しみだといいます。
「年齢を考えると、同じ家賃を払うなら、購入して自分の“資産”を持っておいたほうがいいかなと思ったんです。高校や大学の同級生の半分以上が、結婚していて子供がいますが、私は結婚の予定もなければ、出会いもない。今後、1人で生き抜いていくことになるかもしれない。もしかしたら、ずーっとワンルームマンションに住んで、一生を終えることになるかもしれない。そう思うとゾッとしたんです。マンションを買うのはリスクがあると言いますが、ローンが組めるうちに組んで、いい所に住み、今を生きようと思いました」
ただ、マンション購入後、思わぬ“後遺症”に襲われたといいます。Aさんは3000万円のローンを期間30年、変動金利1%で組んでいて、月々の返済は管理費などを含めると約12万円。このままであれば、生活をするのに支障はありませんが、今後、金利が上昇すれば、月々の返済は増すことになります。これこそ、Aさん自らが言っていたマンションを買うことの“リスク”のひとつです。
「マンションを買う前までは、金利なんて気にしたことなかったのですが、今は敏感に反応するようになりました。ニュースで『日銀』とか、『長期金利』というフレーズが出てくると、飛びつくように見てしまう。日銀の黒田東彦総裁の顔が夢に出てきたこともあるくらい。日経平均株価が急落したりする時は本当に怖いです」
住宅購入は人生にとって大きな選択肢のひとつ。慎重な決断が必要であることは間違いありません。
(Hint-Pot編集部)