ホテルや旅館でのひとときは、日常を離れてリラックスできる貴重な時間。誰もが気持ち良く滞在できるよう、ルールを意識することが大切です。宿泊施設などの清掃業を行っている株式会社CLOVERは、公式TikTokアカウント（cloverkyoto）で、現場の驚くべき実態に警鐘を鳴らしています。スタッフが悲鳴を上げる“まさかの行動”とは、いったいどんなことなのでしょうか。

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スタッフが「やめてください」と訴えた行為

　同アカウントが「清掃スタッフが困ること3選」と題して投稿した動画では、清掃スタッフが日々の業務で直面している、3つの困り事について紹介しています。そのなかでも、とくにスタッフを驚かせているのが「電気ポットでラーメンを作る」という行為です。

　現場のスタッフは「これは本当、私もびっくり!!」「あれ洗うのどんだけ大変だと思ってるんだよ」と声を上げ、「お願いだからやめてください」と切実に訴えています。

　客室に備えつけられている電気ポットは、お湯を沸かすためのものです。お茶やコーヒーなどを飲む際に使うのが一般的ですが、一部の宿泊者がポットの中に直接インスタントラーメンを入れて、調理してしまうケースもあるようです。

　ポットの内部は構造が複雑で、麺のかけらやスープの油分が隅々まで付着すると、通常の洗浄では完全に落とし切れない場合もあります。また、においが残りやすく、次の利用者に不快な思いをさせてしまうおそれも。

　ホテルの備品は、多くの人が共有するものです。次に使う人のことも考え、本来の用途以外での使用は避けましょう。

　動画ではほかにも、「部屋のあちこちにゴミを放置する」ことや「シーツや布団を汚したときに報告しない」ことも困り事として挙げられています。

　この動画のコメント欄には、「わかります～　ケトルでラーメン作られたら、においもなかなか取れないですもんね」と清掃の苦労に共感する声や、「マナーがなってないよな。お金払ってるからってなんでもしていいわけじゃない」「いくら料金払って宿泊してても自分の部屋じゃないからね」といった、宿泊者のマナーを問う意見も上がりました。

　ホテルや旅館は、多くの人が利用する公共の場所です。清掃スタッフの仕事に敬意を払い、少しの心遣いで快適な空間を守っていきたいですね。

（Hint-Pot編集部）