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「不妊」の「不」が嫌だったー体外受精で3人の子を授かった東尾理子が抱く新たな“野望”
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3人の子育てに奮闘するプロゴルファーでタレントの東尾理子さん。体外受精で3人の子を授かり、2012年11月に長男の理汰郎くん、16年3月に長女のあおばちゃん、そして18年4月には42歳で次女のつむぎちゃんが誕生、5人家族を仕切るお母さんになりました。この春、理汰郎くんは小学校入学、夫で俳優の石田純一さんとは結婚10年を迎え、ますます輝きを放つ理子さんの独占インタビューをお届けします。1回目は子育てについて、2回目は父・修さんの教えと自らの子ども時代、 3回目は夫・石田さんや描く家族像のこと、そして最終回は今後の“野望”について、語っていただきました。
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妊娠の治療は女性だけの問題じゃない―夫が「協力」ではなく「一緒に」の社会へ
最終回は東尾理子さんの今後の“野望”そして伝えたいことです。
――理子さんが妊娠のための治療を公表したのは2011年。当時、オープンにするのは珍しかったのでは?
「公表するような風潮ではなかったですね。でも私は、結婚して子どもが欲しいと思ってそのために努力しているのだから隠すことではないのでは? と思ったんです。歯が痛かったら歯医者に行くように、赤ちゃんが欲しいから専門のクリニックに行くのは普通のことじゃないかって。主人に相談したら賛同してくれました」
――当時は「TGP」とおっしゃっていましたね。
「不妊治療を始めた時に『不妊』の『不』というのがネガティブな感じで好きになれなかったんです。妊娠するために努力しているのに『不』って言うと、私にはなんだか自分を否定している気がして……。今でこそ『妊活』と言いますけれど、当時はまだそのような言葉が一般的ではなかったので、アメリカの友人が言っていた『Trying to Get Pregnant(妊娠しようと頑張っている)』から、頭文字をとって『TGP』と言っていました」
――治療を公表して、実際になにか感じたことはありましたか?
「ありましたね。記事に“不妊治療中の東尾理子”とはなるけど“不妊治療中の石田純一”とはならないんですよね。それから『ご主人は治療に協力的でしたか? 』というのも、違和感があったり……。夫が妻に協力するというよりも、夫も一緒にやるものなんですよね。不妊治療って夫婦の問題だと思うんですが、不妊治療は女性だけの問題という偏見が、無意識かもしれないけど社会にはあるのかなあって。そういう見方や意識が変わっていたら良いなとも思いました」