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「数分間でポイ捨てをする人もいる」 日本人が衝撃を受けた習慣の違いとは イタリア人がバーベキュー後にとったまさかの行動とは
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世界的に清潔さが評価されている日本の街並み。しかし、ゴミの扱い方は、国によって大きく異なります。アメリカ・ロサンゼルスに住むYoさんが、現地の生活事情を綴るこの連載。第37回は、バーベキューで目の当たりにした“ゴミに対する意識の違い”です。
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ゴミを片づけず帰路へ
語学学校のイベントで行われたバーベキュー。会場となった公園には、ゴミ箱が設置されていました。ところが、ひとしきり楽しんだイタリア人の女子生徒は、使った紙皿やコップを放置したままその場を去っていったのです。
さらに、バーベキューが終盤に差しかかり、先生たちが片づけを始めても、各国の生徒は積極的に動こうとはしません。一方、筆者を含めた日本人生徒たちは、指示をされる前に自ら手伝っていました。
日本では、自分で出したゴミは持ち帰るか、決められた場所にきちんと処分するという意識が広く浸透しています。そのため、バーベキューなどのイベントのあとも自然と片づけに参加する人が多く、こうした行動の違いに戸惑いを覚えました。
地域によって意識の違いも
翌日、別のイタリア人の生徒にゴミ処理の習慣について尋ねてみると、女子生徒の行動について「ダメに決まっている。イタリアでも、みんなゴミ箱に捨てるよ」と驚いた様子でした。一方で、地域によって意識や実態に違いがあるといいます。
「とくにミラノとか北部の人間は、しっかりゴミ箱に捨てる。でも、南部はポイ捨てが比較的多いかな。例えば、仕事の昼休みに買い食いをしたとき、ビルに戻るまでの数分間でポイ捨てをする人もいる。違法で罰金対象だけど、北と南で取り締まりの厳しさが違うんだよ」
ゴミの放置がマナー違反である点はイタリアも同じですが、地域によって意識に違いがあることには思わず驚いてしまいました。こうした違いに触れることで、日本で当たり前とされている感覚が決して普遍的ではないことをあらためて実感させられます。
また、この生徒は、訪日外国人によるゴミの放置に触れ、「普段は気にしていなくても、日本で同じことをしてはいけないよね。美しさを保つ日本人は素晴らしいし、ルールは守らないと」と語り、日本の習慣に理解を示していました。
日本の清潔で整った景観は、日々のなにげない心がけの積み重ねによって支えられています。そうした意識が広く根づいていることも、日本の大きな魅力のひとつといえるでしょう。
(Yo)
Yo(ヨウ)
新聞社に5年、ネットメディアに6年勤め、スポーツを中心に取材・執筆・編集活動をしたのちに退職。30代半ばでアメリカ・ロサンゼルスに拠点を移した。大学時代はバックパッカーとしてアジア、南米を放浪。仕事を含めて20か国近く訪れたものの、意思ばかり伝えてリスニングが苦手な一方通行イングリッシュに終止符を打つべく、英語習得にも励んでいるところ。
