カルチャー
「初めて見たときは、少しショックを受けました」 カナダ人がいまだに慣れない飲食店での光景 母国では「無礼で不愉快」とみられてしまうこととは
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日本で暮らす外国人が日本の飲食店を利用した際、母国との違いにカルチャーショックを受けることがあるようです。日本に住んで8年というカナダ出身のジェームズ・ヘンダーソンさんは、日本の飲食店でいまだに慣れない文化の違いがあるといいます。それはいったい、どのようなことなのでしょうか。
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「初めて見たときは、少しショックを受けました」
日本の居酒屋やレストランで、客が「すみません」と声を出して店員を呼ぶのはよく見かける光景ですが、ジェームズさんにとっては衝撃的だったそう。
「初めてその光景を見たときは、少しショックを受けました。店員を呼ぶこと自体ではなく、レストラン中に響き渡るような大声で叫んだり、明らかに忙しそうにしている店員を呼んだりすることに驚いたんです」
カナダのレストランで同じように大声で店員を呼んだら、周囲からどう思われるのでしょうか。
「周りの客は迷惑に感じるか、少なくとも『無礼で不愉快な人だ』と思うでしょうね。カナダではウェイターに担当エリアが割り当てられているので、担当外のテーブルから呼ばれると店員も混乱してしまいます」
カナダでは、店員とアイコンタクトを取ってから軽く手を挙げたり、通りがかったときに声をかけたりするのが一般的だそう。
「そもそもサービスが良い店なら、客側からアクションを起こさなくても定期的に様子を見に来てくれます」と、ジェームズさんは話します。
大声で叫ぶのには今でも少し抵抗が…

教育関係の仕事に携わり、日本で8年暮らしているジェームズさん。日本の飲食店で、自ら「すみません」と呼ぶことには慣れたのでしょうか。
「慣れるまでかなり時間がかかりましたね。少し抵抗がなくなってきても、大きな声を出すことができず、にぎやかな居酒屋では気づいてもらえないこともよくありました(笑)。今でも『すみません』と呼ぶときは、あまり忙しくなさそうな店員を見定めてから声をかけるようにしています」
そんなジェームズさんにとって、日本の飲食店に導入されている「呼び出しボタン」や「タッチパネル」は、まさに救世主でした。
「自分のタイミングで呼べて、店員の手が空いたときに来てくれるのがわかるので、素晴らしいシステムだと思います。大声が届くか心配しなくて良いのも最高ですね。7年前に一時帰国したとき、カナダにはなかったので、ぜひ導入してほしいです」
日本では当たり前のように思える振る舞いも、国や地域が違えば、受け止め方もさまざまです。ジェームズさんの驚きは、身近な場面にも文化の違いがあることを改めて教えてくれました。
(Hint-Pot編集部)
