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薬膳の知恵を生かす イチゴを使ったギルトフリーなデザート
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すっかり暖かくなりましたね。病気ではないのに、肌が乾燥したり、イライラしたり、便秘をしたり……。なぜか“プチ不調”を感じる人もいるかもしれません。ヨガインストラクターで薬膳フードデザイナーの村上華子さんに、薬膳の知恵を生かした“春の養生”に向く食材について綴っていただきました。伝統的なヨガのエクササイズと“身近な食材で作るおうち薬膳”を融合したワークショップが人気の村上さん直伝・罪悪感なしのデザートレシピを紹介します。
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春の養生に最適な食材・イチゴをおいしく健康的にいただく
二十四節気では「清明」を迎え、太陽も明るく、新緑もまぶしい季節が到来です。そうなると、春の味覚の楽しみである、イチゴの旬も残りわずか。イチゴは春の養生に最適な食材のひとつなのです。旬のイチゴを美味しく、健康的に食べおさめするレシピをご紹介したいと思います。
暖かい日が続く、つまり“自然界の陽気が上がる”と、お肌がカサカサ乾燥する、口が乾く、ほてる、イライラする、目が充血する、便秘する―、といった不調を感じることはありませんか? 薬膳では、これらの症状を「陰液」と呼ばれる血や体液が不足した「陰虚」の状態といいます。体を潤す「陰液」が足りないということは、過剰な熱が発生しやすく、その結果、イライラやほてりを招きます。
イチゴは体の陰液(潤い)を補う優秀な食材とされています。同じく、潤いを作るとされる豆乳やヨーグルト、クコの実という食材に加え、頭にこもった熱を取り、目のショボショボや充血にも効果的といわれるミントの葉も使います。春にぴったりのデザートです。調理の工程は、材料を混ぜて固めるだけなので超簡単。お子さんと一緒に作っても、楽しいのではないでしょうか。