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薬膳の知恵を生かす イチゴを使ったギルトフリーなデザート

公開日:  /  更新日:

著者:村上 華子

薬膳では体の潤いを補う食材とされるイチゴ【写真:村上華子】
薬膳では体の潤いを補う食材とされるイチゴ【写真:村上華子】

イチゴの甘酸っぱさとヨーグルトの酸味が美味

 混ぜて固めるだけのイチゴを使ったデザートの作り方を紹介します。

〇イチゴを使った寒天デザート
【材料】(4人分)
イチゴ 9~12個
飲料タイプのヨーグルト 300cc
無調整豆乳 150cc
ミントの葉 10~13枚
クコの実 小さじ3
粉寒天 4g
きび糖 大さじ2~3(ヨーグルトの甘さで加減)

【作り方】
1、あらかじめクコの実を水に浸し、やわらかくしておく
2、イチゴはへたを取り、ミントは葉を茎から外し水洗いをする。イチゴとミントの葉は、調理用と飾り用を分けておく
3、鍋に豆乳と粉寒天を入れて火にかける。グツグツ沸騰させると豆乳の成分が分離するので、なるべく沸騰させないように弱火で2分くらい粉寒天を煮溶かす
4、水を切ったクコの実を刻み、調理用のイチゴとミントの葉、きび糖をすべてボウルに入れてブレンダーにかける。または、ミキサーに入れてかくはんする
5、豆乳と寒天を4のボウルに入れる。一気にいれると温度が下がり、寒天が固まってしまうので少しずつ加える
6、全体を混ぜ合わせたら、容器に流し入れ、表面にイチゴとミントを飾る。冷蔵庫で冷やし固めて完成

【薬膳の知恵 食材の働き】
イチゴ:体の余計な熱を取り、血と体液を補う
ヨーグルト:体液を補充し、便通をよくする
豆乳:肺を潤し、乾燥からくる咳を止める
ミントの葉:頭部にこもった熱を取る、風邪の初期にも
クコの実:肺、喉を潤す、目の乾燥や疲れにも効果

 豆乳は加糖されている製品も多いので、なるべく成分無調整のものを使い、ヨーグルトの甘さと、加えるきび糖で甘みを調整するのが良いでしょう。一人前ずつ容器に入れて作っても、大きなバットに流し入れて切り分けて食べてもおいしいです。

 春の陽気にぴったりのデザートなのですが、むくみやすい体質の人は、果物や甘い物を夕方以降に食べると、余分な水を溜め込んでさらにむくみやすくなるといわれています。なるべく日中に食べると良いでしょう。

(村上 華子)

村上 華子(むらかみ・はなこ)

中医薬膳師、薬膳料理研究家、ヨガインストラクター。薬膳とヨガの教室【季結び庵】主宰。スーパーで手に入る身近な食材を使った季節の薬膳ごはんや、中医学とヨガの知恵を融合させたボディケアを研究中。自然と調和した心地よい毎日のために、日本の風土と個人の体質に合わせたライフスタイルを提案している。
インスタグラム:tokimusubian