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「あ、パパ泣いてる!」 南極任務から半年ぶりに帰国し、我が子と涙の初対面 自衛官を支える家族のリアルと投稿に込められた思いとは
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艦内放送で「ドンドンパフパフ」 洋上での誕生祝い
2人目の赤ちゃんは、生後2か月での帰国式参加。小雨が降り出すなか、濡れないように抱っこされてパパを待っていました。首が据わっていたため縦抱きができ、ママもホッとした様子だったといいます。パパはうれしそうに、上司に我が子を紹介しました。
印象的だったのは、付き添っていた祖母とみられる女性の姿。パパが我が子を抱いた瞬間、そっとベビーカーとともに離れ、うれしそうに娘たちの姿を見つめていたそうです。
ちなみに長期航海中の乗員に赤ちゃんが生まれたときは、「○分隊 ○○3曹に、3000グラムの元気な男の子誕生、おめでとう!!!」と艦内放送が入り、艦艇によっては「ドンドンパフパフ」と鳴り物のBGMとともに、乗員仲間から盛大に祝福されることもあるそうです。
出港前日にパパ号泣? 留守を預かる家族のリアルな奮闘
「家族の支えがあるからこそ、完遂できた任務」という投稿文の言葉について尋ねると、そこには留守を預かる家族の苦労がありました。
出港していく艦艇を見つめながら、そっと涙する妻もいる一方で、最近では出港前日にパパのほうが泣いてしまい、「逆に妻のほうが泣けなくなってしまった」という微笑ましいエピソードも。不安や寂しさを抱えながらも、「そんな夫を誇らしく思う」と語った妻の言葉が印象的だったといいます。
さらに、長期出港中には、クレジットカードの有効期限切れで本人に代わって家賃や光熱費の支払いに対応したり、上階からの浸水で引っ越しの手配をしたりと、家族が本人に代わって思いがけないトラブルに対応することも。ある母親は「夫の長期出港のとき『ああ、また行くのね』と普通に送り出したけど、息子が初めて長期出港したときは心配で毎日泣いていた」と笑いながら振り返っていたそうです。
近年は、自衛隊の公式アカウントによるSNSを通じて現場の状況がこまめに報告されたり、衛星通信サービス「スターリンク」の導入で乗員と連絡が取りやすくなったりしたことを喜ぶ声も多いといいます。
最後に、投稿文の「世界中の船乗りに、最高のエールを」という言葉に込めた思いも聞きました。
船乗りは長期間家族と離れ、洋上の限られた空間で、休日もない環境で任務にあたっています。それはどの国の船乗りにも共通する厳しさです。だからこそ、海上自衛官が他国海軍の人々と接するときにも、言葉にせずとも互いの苦労や覚悟を理解し、リスペクトし合える感覚があるといいます。これは、海の上で培われる、国境を越えたシーマンシップなのかもしれません。
そうした船乗りたちと、それを支える家族へ心からのエールを送りたい――。投稿には、そんな深い敬意と温かい思いが込められていました。
(Hint-Pot編集部)