からだ・美容
簡単にリフレッシュできるヨガポーズは? 人気インストラクターに聞く
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「片足を伸ばした側屈のポーズ」 春に元気にしたい「肝」を刺激するポーズ
長い間、同じ姿勢でデスクワークをしたり、慣れない環境で緊張状態が続いたり……。春はなにかとリフレッシュをしたいものです。手軽にできるヨガのポーズはありませんか? 薬膳の知恵も融合したワークショップが人気のヨガインストラクター・村上華子さんに聞きました。
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長時間のデスクワークをしている方や、運動不足が続いている方から、簡単にリフレッシュできるオススメのヨガポーズは何ですか? と質問をいただくことがあります。そういう時に、私は「片足を伸ばした側屈のポーズ」をご紹介しています。このポーズは、姿勢の土台になる伸ばした足のハムストリングス(太もも裏)にストレッチを効かせながら、上半身を側屈することで、深い呼吸を助ける脇腹の腹斜筋群などを刺激していきます。シンプルながらも、案外、刺激する筋肉の箇所が多いヨガのポーズなんですね。
また、中医学の観点からは、春に元気にしたい肝の「経絡(気の通り道)」を刺激するポーズでもあります。そして、肝は横隔膜の下に位置することから、脇腹の筋肉を伸ばし、深い呼吸を行うことで肝のマッサージの効果にも。肝はイライラや怒りといったネガティブな感情に関わる大切な臓なので、ゆったりと呼吸を繰り返しながら、ポーズの刺激を味わうことで、心も体もさわやかになります。そして、心と体が整えば、その後のお仕事や家事も、はかどることうけあいです!
【ポーズの手順】
1、開脚の姿勢から、右ひざを曲げる。(腰が丸くならないように、両足の角度を調節します)
2、左手を左足の上に置き、吸う息で右手を上に伸ばす。同時に背筋もまっすぐに
3、吐く息で、左手を滑らせるようにつま先のほうに移動させながら、上半身を左側に倒す
4、つま先をつかみ、視線は右斜め上の天井を見つめる
5、右の腰や脇腹、腕から指先までしっかりと伸ばす
6、そのまま、3~5呼吸キープ
7、吸う息で上半身を中央に戻し、余韻を感じる
8、足を入れ替えて、右側も同様に行う