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LA在住日本人母が語るアメリカ式学校生活の七不思議 掃除 ランチタイム編

著者:小田島 勢子

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教室の外に並ぶバックパック。 たくさんの色や形が並ぶ【写真:小田島勢子】
教室の外に並ぶバックパック。 たくさんの色や形が並ぶ【写真:小田島勢子】

 ロサンゼルスの片田舎で夫と娘3人、鶏、豚、犬たちとともに自然に囲まれた生活を送るナチュラリストの小田島勢子さん。異国の地で食や環境の大切さを感じ、「育て、ともに生活する」そして「造る」ことが暮らしのスタンス。できることからコツコツと、野菜やハーブを育てたり、味噌や酢などの調味料を手作りしたり、スローライフを楽しんでいます。多彩な才能は口コミで広がり、現在は発酵食品作りの講師をはじめ、創作料理のケータリング、身体作りに真剣に向き合うプロスポーツ選手やアクション映画俳優の身体作りのアドバイザーなどさまざまな分野で活躍中。娘さんたちの学校生活を通して、勢子さんが個人的に感じたアメリカの教育事情について。「アメリカ学校生活の七不思議」として2回目をお届けします。

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学校の掃除は「掃除の専門家」に 合理的な考え

 ここアメリカでは州や市によって、学校システムやルールが異なります。また、学校に登校せず、自宅や図書館や公園などで、親が子どもの学びの手助けをする、「ホームスクーリング」というシステムも多くの家庭が取り入れています。さすがは自由の国、人種のるつぼと言われるこの国は、教育の形もかなり自由な選択ができるのです。我が家にはエレメンタリー(小学生)がふたりと、プリスクール(幼稚園)に通う、おちびがひとりおります。前回に続き、アメリカと日本の学校の違いなどを私の個人的な経験や思いも含めて、伝えたいと思います。名付けて“アメリカ学校生活の七不思議”の2回目です。

【不思議3】子どもたちが行う掃除の時間がない

 アメリカの学校では清掃時間がなく、お掃除専門の職員が常に学校を綺麗にしています。これは、アメリカではごく普通の学校風景でして、自分たちの教室や、使ったものを綺麗に掃除するという時間は学校のカリキュラムには含まれていません。

 うちの学校では、清掃のお仕事をしている“Mr.Ben”というおじさんが校庭や教室、トイレ、学校全体をいつも綺麗にお掃除をしています。「自分のものは自分で片付ける」という日本の一般的な教えとは少し異なり、「掃除は掃除の専門家に」というなんとも合理的な考えです。しかし、小さいころから合理的に育っている姿をみると、ちょっと複雑な気持ちになりますが、どの職員も、自分の仕事に誇りをもってお仕事をしています。

 そんな環境で生活している娘たちですが、最低限の掃除や片付けは自ら出来ること。それが心地よいと思える女性であってほしいと私は願っています。

 娘たちは毎年夏に、日本の公立小学校に体験入学をしていますが、一番楽しい時間は、掃除と給食の時間だとか。枝付きたわしを使い、お友達とトイレの掃除をして楽しかったことを伝えてくれたのはとても嬉しい出来事でした。