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LA在住日本人母が語るアメリカ式学校生活の七不思議 掃除 ランチタイム編

公開日:  /  更新日:

著者:小田島 勢子

ランチを食べる場所として、カフェテリアと外にテーブルとイスが並ぶ 【写真:小田島勢子】
ランチを食べる場所として、カフェテリアと外にテーブルとイスが並ぶ 【写真:小田島勢子】

ランチタイムは20分ほど カフェテリアで買って食べ残した食事はごみ箱へ

【不思議4】ランチの時間が短い! 食べ残しは捨てる! が基本

 こちらの学校は雨の日やイベントの日以外、教室ではなく、カフェテリアか、外のベンチで食事をします。両親とも共働き率が高いアメリカでは、カフェテリアでランチを購入する子どもが大半です。

 学校全体が一気に昼食となると、カフェテリアが混雑するため、ランチタイムは学年ごとに時間をずらして設定されています。教室からの移動を含め、それぞれ20分ほどの流れ作業のランチタイムとなります。座って食べる時間は正味5~10分程度。ランチタイム終了の笛の合図とともに、カフェテリアで購入して残ったランチはすべてごみ箱へ捨てられます。

 これは、学校が運営しているカフェテリアの食事で食中毒などが起きない為の対策です。一方、お弁当持参の子どもは、お弁当の残りを持ち帰ることができ、量を調節することが可能です。そのため、我が家は毎日お弁当を持参しています。

 給食のメニューは、ピザやホットドックが多いので健康面が心配ですが、それ以上に大切にしたい思いがあります。それは「食べ物を感謝していただく」「物を大切にする」ということ。日本の心を伝えたい旦那氏と私の思いを込めて、子どもたちとお弁当で心のコミュニケーションをとっています。

 さて、ここまで、七不思議の4つまでをお送りしてきました。所変われば生活や常識、学びのスタイルも多種多様。受け入れつつも、日本人として私たちが受け継いだ素晴らしい智慧(ちえ)や心を、少しでも子ども達が次の世代へ繋いでいってくれたら幸せだな、と今日もお弁当を包むのでした。

 次回も「七不思議」の続きをお届けします。

(小田島 勢子)