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からだ・美容

鼻のムズムズ、のぼせ、イライラに 薬膳の知恵から飲むべきお茶とは

公開日:  /  更新日:

著者:村上 華子

薬膳茶でほっとひと息【写真:村上華子】
薬膳茶でほっとひと息【写真:村上華子】

 この時期にぼーっとしたり、引き続き花粉症で目がかゆくなったり、鼻がむずむずしたりしていませんか? ヨガインストラクターで薬膳フードデザイナーの村上華子さんに、薬膳の知恵を生かしたお茶を教えていただきました。伝統的なヨガのエクササイズと“身近な食材で作るおうち薬膳”を融合したワークショップが人気の村上さん直伝「菊花」を使った薬膳茶の作り方を紹介します。

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春になると眠りが浅いーそんな人も要チェック

 まだまだ花粉症が続いている……。という方も多いのではないでしょうか。薬膳の基礎になっている中医学では、春の陽気によって、色々な症状が現れると考えます。日照時間が伸びて、空気が暖かくなるということは、うれしいことなのですが、同時に体の中の代謝もよくなり、熱が発生しやすいということ。春の陽気の特徴は下から立ち昇るような性質があるので、巡りが悪いと頭部に熱がこもりやすくなります。その結果、花粉症のように目がかゆくなったり、鼻がむずむずしたり、のぼせたようなぼんやり感やイライラなど、頭部にまつわる症状がでやすくなります。

 また今の時期、陽気の高ぶりに体がなじめないと、なかなか寝付けない、眠りが浅く夜中に何度も目が覚めるということもあるので、「そういえば!」と、思い当たる方は、夕飯時に熱を上げる食材を控えるとよいかもしれません。例えば、薬膳の知恵からいうと、唐辛子やこしょうを使ったスパイシーなメニューや、鶏肉や羊肉、チョコレート(カカオ)は陽性が強く熱がこもりやすい食材にあたります。

 そこで「菊花」を使った薬膳茶を紹介します。菊花は目の炎症作用や、体にこもった熱を優しく出す優れた食材といわれています。ルイボスティーをベースにして、菊花のほかにバラ科のつぼみのマイカイカ、クコの実を使います。ルイボスティーはカフェインが入っていないので、夜寝る前に飲むお茶として向きます。