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エクストラバージン・バージン・ピュアの違いは? ふと思ったオリーブオイルへの素朴な疑問

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

写真はイメージです【写真:写真AC】
写真はイメージです【写真:写真AC】

オリーブオイルは風味を楽しむオイル

――エクストラバージンオリーブオイルは果実をしぼったものということですが、100%ジュースのようなものということでしょうか?
「そうです。食用油は大豆や菜種など、植物の種子から搾油されることが多いのですが、オリーブオイルは果実をしぼります。その中でもIOCの最高品質のグレード(酸度0.8%未満で風味が良好なもの)が、エクストラバージンオリーブオイルです。実の洗浄や遠心分離・ろ過などの工程を経て、良い状態のものだけがエクストラバージンとなります。エクストラバージンには、ポリフェノール類など複数の抗酸化成分が含まれています。エクストラバージンオリーブオイルは、いわば“オリーブのジュース”のようなものといえます」

――オリーブオイルはブレンドされたものということで、配合比率の決まりはあるのでしょうか?
「ブレンドの比率に決まりはないので、ほぼ無味無臭のものもあれば、味や香りを感じるものもあります。お好みの風味のモノを探していただくのも楽しいと思います。オリーブの産地では、オリーブオイルは、炒め物や揚げものなど、加熱調理に使われることが多いようです」

――ドレッシング作りなど加熱せずに使うイメージがありますが……。
「確かに、サラダにかけたりパンにつけたりと加熱せずに使うイメージが強いかもしれませんが、実は加熱調理にも向いています。酸化に強いオレイン酸が主成分となっているためです。イタリアなど産地では、炒めものや揚げもの、煮込み料理など加熱料理にはオリーブオイル、サラダや料理の仕上げには風味豊かなエクストラバージンを使うのが一般的なようです。オリーブオイルは風味が最大の特徴なので、お好みのものを選んでお使いいただくことをオススメしています。」

 つまり、オリーブオイルには果実をしぼった「エクストラバージンオリーブオイル」と、かつて「ピュア」と呼ばれたブレンド「オリーブオイル」の2種類が日本国内では一般的に流通しているということ。そしてオリーブの果実をしぼって作られたオイルなので、風味を楽しめるような料理に使って頂くのがおススメとのことでした。

(Hint-Pot編集部)