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子どもの“寝だめ”はあり? GW中に知っておきたい睡眠の疑問

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:成田 奈緒子

子どもは大人より体温が高い 布団の工夫も必要

〇疑問3 子どもは暑がり。布団の枚数は親と同じでいいの?

 子どもは大人より体温が高いので、季節を問わず手足を出していたほうが寝つきやすいと成田先生。厚い布団で身体全体を覆ったり、何枚も重ねてかぶせるのはおすすめできないといいます。また、できれば手足が出るちゃんちゃんこタイプの布団を使用したり、毛布などで胴体だけを覆うなど、自由に寝返りできるようにして寝かせるのが理想なのだそう。

〇疑問4 休みの日は平日よりも長く寝かせていても平気?

 週末の“寝だめ”は平日の睡眠の質を確実に落とすということが、多くの研究結果から証明されているのだそう。起床、就寝時刻ともにプラスマイナス1時間以内の変動に抑えるよう気を付けたほうがいいとのこと。また、幼児や小児の場合は、休日に長い昼寝をさせないように注意が必要。入眠困難や夜間睡眠の質の低下の原因になることが少なくないと成田先生は指摘します。

 成田先生は、睡眠を変えるだけで“子どもの困った”がなくなるといいます。ついつい大人のスケジュールで子どもの睡眠時間がずれてしまったり、習い事や勉強を優先し睡眠時間の確保がおろそかになってしまいがち。正しい睡眠の知識を身につけ、子どもが健やかに成長できるようサポートしましょう。

(Hint-Pot編集部)

成田 奈緒子(なりた・なおこ)

小児科医、医学博士。「子育て科学アクシス」代表。文教大学教育学部教授。臨床医、研究者としての活動を続けながら、医療、心理、教育、福祉を融合した新しい子育て理論を展開。著書に『子どもの脳を発達させるペアレンティング・トレーニング』(上岡勇二氏との共著。合同出版刊)、『子どもが幸せになる「正しい睡眠」』(上岡勇二氏との共著。産業編集センター刊)など多数。https://www.amazon.co.jp/dp/4863112203/