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高齢ドライバー問題 米国でも深刻化 車大国の免許事情とは
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各州法に従ってDMVが運転免許や車両等を取り扱い
まずは簡単にアメリカの運転免許事情から。アメリカでは州によって法律が違うので、各州ごとにDMV(Department of Motor Vehicles)という車両管理局があります。運転免許試験を受けたり免許の更新が行え、日本でいう免許センターのような一面があります。それに加え、交通違反に関する罰金を払ったりもすべてDMVが司っています。
州にひとつのDMVしかないわけではなく、大きな街ごとに設置されていて、自分が住んでいる同州内なら、どのDMVでも対応してくれます。
カリフォニア州では70歳で運転免許の再テストが必要に
高齢者ドライバーに対して、法的な返納年齢は設けられていません。この点は日本と同じですね。70歳になると筆記試験と視力試験があります。免許の期限が切れる60日前に、登録されている住所へ通知が届きます。
また、DMVが危険だと判断した病歴を認識すると、時期に関わらず実技試験を受けてくださいと通知を受けることもあります。
こうしたタイミングで、テストに合格する自信のない場合は免許を返納する人も多いようです。IDがなくなってしまうので、免許の代わりにIDカードが発行されます。
州ごとに異なりますが、ここカリフォルニア州では栄養指導など細やかな高齢ドライバーガイドも発行されています。次回に紹介します。
※参考
「DMV SENIOR GUIDE FOR SAFE DRIVING – State of California Department of Motor Vehicles」
https://www.dmv.ca.gov/portal/wcm/connect/8a431ac8-535b-4783-b006-a6c6cf58ef18/dl625senior.pdf?MOD=AJPERES&CVID=
(パツワルド敬子)