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子どもの習い事3歳からは早い? 始める前にお母さんが知っておきたいこと
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教えてくれた人:おおたとしまさ
GWも終わり、ふと気付くと周囲の子は習い事を開始していました。ウチの子も始めた方がよい? 少し焦りを感じている保護者からの質問です。
「3歳の子がいます。春からいろいろと習い事を始めている周りの子も多く、自分の子にもなにかさせたほうが良いのか、迷っています。ただ、習い事を始めるのに3歳は早すぎるのか考えますし、なにを選んで良いのか迷います」
この問いに、『習い事狂騒曲 正解のない時代の「習活」の心得』(ポプラ新書)の著者で育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏に答えていただきました。
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体作りの面では運動神経そのものを高めるものを
3歳だったら、なにかを始めて悪いということはないと思います。かといって、なにもしてないのが悪いということも全くないです。習い事を始めなければいけないタイミングが遅いのか早いのか、というのもないと思いますよ。
たとえば、1歳からベビースイミングをやりたければやればいいし、それを子どもが楽しいのなら、やればいい。それを早いとか遅いとかは考えない方が良いと思うんです。子どもの発達を踏まえた上で、内容を選ぶと良いのではないでしょうか。たとえば、体の面で考えると、小さいときに水泳をやると、肺活量なども鍛えられるし、幼児期にやるスポーツとしては良いなと思いますね。小さなころから、ゴルフとかテニスとか、いきなりやらせるのではなく、まず体を動かす練習をする。なににでも応用がきくように、体全体を使うというか、運動神経そのものを高めるものをやっていったら良いでしょうね。身体作りにつながる習い事は良いと思います。
東大生2人に1人はやっていた習い事は? 頭と体をバランスよく鍛える
お勉強系や芸術系の習い事も、体を鍛えることとバランスよくやるのが良いでしょうね。どちらかに偏るのではなくて、たとえば芸術的なもので、お絵描きとか書道とか、ピアノも人気ありますね。私の知る限り、ピアノは東大生2人に1人はやっていました。指先の細かい動作を楽譜を見ながらアウトプットして、その先を読む。常に前頭葉のワーキングメモリーを使って指で再現するという運動としてのメカニズムも優れているともいえるし、新しい曲を習って、毎日練習する、習ったことを復習するというのは、勉強と同じ。ピアノをやっていると学習習慣はつきやすいと感じますね。
とはいえ、水泳とピアノが良いんだということではなく、水泳が嫌だっていう子もいるので、そこは「嫌だ」ということをやらせることは勧めません。