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春なのにスズメバチに遭遇 やってはいけない行為と避けたい色とは?
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スズメバチと言えば、お盆を過ぎた頃に出てくるなど夏のイメージが強いかも知れませんが、すでに4〜5月にかけては越冬したスズメバチの女王バチが巣作りのために庭木などに飛来してきます。うっかり“遭遇”してしまった場合、どうすれば良いでしょうか? 焦ってついやってしまう行為や衣類の色がハチを刺激することも。ハチを寄せ付けない対策と、万が一、刺された際の対処法について養蜂場、行政機関などに聞きました。
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越冬した女王バチが巣作りで庭木に飛来 刺激する色は?
普段の生活の中でハチを寄せつけないために簡単にできる対策はあるのでしょうか?
山田養蜂場養蜂部顧問の藤善博人さんによると、ハチは「黒色」に反応しやすいということです。ハチは4〜5月を過ぎても夏、秋まで飛んでいます。
動くものにも反応しやすいハチを「黒」でさらに刺激しないためには、この期間の帽子やカバンなどを含むファッションに、なるべく「黒」を避けることもハチ対策のひとつと言えそうです。全身黒づくめのファッションでおしゃれしたくても、ハチがいるような屋外環境には不向き。むしろ、ハチに“総攻撃”されるリスクが高まると言えます。
また、近くにスズメバチが飛んできたら、手で払おうとしたりせずに、手で頭を覆って姿勢を低くしたまま、その場を離れるのが良いでしょう。
もしもハチに刺されたら……病院へ直行! といっても何科に行けば良いの?
万が一、対策をとってもハチに刺されてしまった際にはどうしたらよいでしょうか。
日本皮膚科学会によると、「刺された場合は、安全な場所で静かに横になって、できれば局所を冷やしてください。ジンマシンや腹痛、気分不良などの症状が認められた場合は直ちに救急車を呼ぶ必要があります。特に全身症状もなく、元気な様子であれば心配いりませんが、あとで腫れてくる人もいますので、医師の診察を受けてください」といいます。
医師の診察というと、ハチに刺された際にどの診療科目へ行くべきなのでしょうか? 横須賀市消防局救急課に聞きました。
「基本的には『皮膚科』を受診するよう当課では勧めています。お子様(乳幼児~18歳位まで)は、『小児科』を受診してください。病院によって受診年齢が異なるため、事前に電話で確認し、了解を得たうえで受診してください」と説明。
外科や内科、総合病院の救急外来は、病院によって受診できない場合があるようです。事前に電話で確認し、了解を得たうえで受診するように呼びかけています。
肌の露出も増えるこれからの時期、ハチから身を守りましょう。
(こばやし なつみ)