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さあ、今夜は飲み会だ! そんな日に「太りやすい人」がやりがちな習慣と選択
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教えてくれた人:森川 有子
仕事帰りの飲み会は楽しいけれど、気になるのは増えていく体重です。太りにくい飲み会の過ごし方ってあるのでしょうか? ダイエット中の女性会社員Aさんの行動から、「飲み会で太らない流儀」を管理栄養士・ダイエットコーチの森川有子さんに解説していただきました。
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管理栄養士に聞く カンパーイ!の前に口にすべきもの
さて、今夜は飲み会。朝から化粧やヘアスタイリングもいつもより念入りに済ませ、準備オッケー。しかし、最近、飲み会続きということもあり、体重が増加傾向でいます。ダイエットが気になるAさんは、夜に備えて朝から食事を控えようと決めました。とりあえずコーヒーだけを飲み、出勤しました。
――夜の飲み会への調整と、朝も昼も食べずにいるのはどうなのでしょうか?
森川さん「何も食べずに空腹状態で飲み会を迎えるというのは、よくありません。なにより飲み会での“ドカ食い”の要因にもなりますし、なにも食べないで8時間以上いると、食べた時に血糖値が急上昇して体に負担がかかり、太りやすくもなります。今晩は飲み会という日は、たとえば昼ごはんに、通常はおにぎり2つを食べるところを1つにするとか、量を半分にするなどして調整するほうが良いと思います。食べないより、少量でもなにか食べておなかになにか入れることがコツです」
空腹に耐えながらも定時にきっちりと仕事を終えたAさん。化粧を直して、同僚と居酒屋へ。上司に「好きなものを注文しなさい」と言われたAさんは、本日のおすすめにあった3種ジャガイモ食べ比べ「フライドポテト」に釘付けです。いろいろ悩んでいるうちに、とりあえずビールが目の前に。「カンパーイ!」コールとともに、一気に喉を潤しました。
――飲み会で、お酒をたくさん飲みたいから食べ物を控えるという人もいますが……。
森川さん「なにも食べずにいきなりアルコールを入れるというのは、胃の中に食べ物がないためにアルコールの吸収が速くなり、酔いが回りやすくなります。また胃を荒らすことにもなります。まずお通しを食べてから飲むほうが良いですよ。フライドポテトや鶏のから揚げなど揚げ物ではなく、枝豆や豆腐が良いです。これらはお通しの定番ですが、体内で糖質や脂質、アルコールを分解するのに必要なビタミンB1が豊富で、お酒を飲む前に食べる意味があるのです。お酒もたくさん飲むというよりは適量を楽しみたいですね」