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米国で子育てする日本女性 娘たちの学校生活から感じる「違い」とは
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校区によって異なる長期休みや始業のタイミング
【不思議6】長期休暇を分散 スケジュールの把握は家庭の務め
春休みや夏休みに入るタイミングや始業時期が、校区によって異なるため、子ども達が休みに入る時期は、さまざまです。そのため、春夏の長期休暇時は分散してそこまで混雑せず、週末やホリデー(祭日)よりも旅行など比較的しやすくなっています。ただし、他の学校と日程がそれぞれ異なるので、校区外のお友達と予定が合わないことが多々あります。
また、出席や遅刻なども厳しく記録に残り、のちのちの進路に大きく影響するので、自分たちの学校のスケジュールを家庭でしっかりと把握しておく必要があります。
日本とは学年の呼び方が違う 中学3年生や高校3年生などとは言わない
【不思議7】高校3年生は12年生! 学校ごとに異なる学期や学年の区切り
アメリカの州によって就学期間は異なりますが、カリフォルニアでは、5歳から義務教育が始まります。学校に通う選択をした子どもたちは、キンダーガーテン(日本の幼稚園年長)から小学校入学となります。大抵の学校は8月から9月にかけて、新しい学年がスタートします。
それぞれ校区により、セミスター(2学期制)、トリメスター(3学期制)、クォーター(4学期制)で学期が分けられていて、学期末のテストがあったり、成績表が配られたりします。ちなみにうちの娘たちが通う学校は日本と同じ、3学期制を実施しています。
そして学年の呼び方は日本の「小学校6年生」や「中学校3年生」とは違い、キンダー以降は高校卒業まで一貫して1年生から12年生と呼ばれます。つまり、日本の高校3年生は、12年生という事になります。
この呼び方には理由があります。アメリカは複雑なことに、学校卒業の年がそれぞれの州や校区、学校により異なります。
例えば、うちの学校は、小学校は1年生から5年生までの5年間。中学は6年生から8年生までの3年間。高校は9年生から12年生までの4年間になっていますが、隣の校区では、小学校1年生から6年生までの6年間。中学は7年生から8年生までの2年間。高校は9年生から12年生までの4年間です。
この他にもアメリカの学校にまつわる不思議な点はたくさんありますが、日本もアメリカも、子どもたちが安全で健やかに成長できるよう、たくさんのアイデアが詰まった教育であってほしいと願っています。
(小田島 勢子)