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“スポンジ博士”が直伝 正しいキッチンスポンジの使い方とは
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教えてくれた人:原井 敬
「やわらかい」ほうの基本的な役割は「泡立て」だった
キッチンスポンジの定番といえば、ウレタンの「やわらかい」部分と不織布の「かたい」部分の2層構造のもの。この不織布の「かたい」部分がチェックポイント。お使いのスポンジの「かたい」部分が、研磨粒子(研磨剤)付きか付きじゃないかで、用途が変わってくるんです。ちなみに、汚れを取るのは「かたい」ほう。不織布は汚れをかきとる作りになっていますが、ウレタンのほうは汚れをかきとるようになっていないそうです。つまり、スポンジの「かたい」部分に洗剤をつけたら、「やわらかい」部分をもんで泡立て、「かたい」部分で洗う、というのが基本的なスポンジの使い方の流れになります。
研磨剤付きスポンジでは、茶渋やコゲなどの頑固なこびりつき汚れに効果的。ただ傷つきやすいグラスなどを洗う場合には適していません。反対に研磨剤がついていないスポンジは、ガラスやフッ素加工のフライパンや鍋、炊飯器のふたなども傷を付けずに洗えます。「ふだん使い」向き。ただし、グラスの一部や漆塗り食器などは傷つくことがあるので注意が必要。こちらは、やわらかいウレタンのほうでやさしく洗いましょう。
このほかネットで包まれた「ネットスポンジ」は、やわらかい使い心地でネットの繊維で汚れを絡めて取るので洗剤が少なく油汚れを落とせると言われ、吸水性が高い「セルローススポンジ」は、その質感を好む人も多いそうです。