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ヨガにも「陰」と「陽」がある? 人気インストラクターに聞いた脱力した状態を目指すコツ
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気候の変動に体がついていけず、この時期に「眠れない」と感じることが多い人もいるかもしれません。ヨガスタイルには、陰と陽があり、ひとつのポーズをじっくりとキープする「陰ヨガ」のほうが、初心者も取り組みやすいと海外でも人気だそうです。「体が硬い」とか「脱力が苦手」という人も、試してリラックスしてみませんか? 薬膳の知恵も融合したワークショップが人気のヨガインストラクター・村上華子さんが「バタフライのポーズ」についてお届けします。
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ひとつのポーズをじっくりキープ 脱力するのが陰ヨガのコツ
突然ですが、「陰ヨガ(インヨガ)」と呼ばれるヨガのスタイルをご存じですか? 一般的に広く行われているヨガは「陽ヨガ」と分類され、筋肉を強めたり、伸張したりしながら動くことで、心身のエネルギーを高めます。一方「陰ヨガ」は、一つひとつのポーズをじっくりと、1~5分保持することから、“静止のヨガ”、“静的プラクティス”とも呼ばれます。
そして、陰ヨガのポーズを行う上で一番大切なことは、できるだけ“脱力した状態”を目指すことなんです。脱力する目的は、表面の筋肉をゆるませることで、その奥にある腱や筋膜、靭帯といった結合組織や関節、体を巡る「経絡(気の通り道)」や、血液やリンパの流れを促すことに働きかけます。また、ポーズを保持している間、呼吸とともに自分の内面を観察することで、瞑想に近い感覚を得られることも特徴です。
そこで今日は、数ある陰ヨガのポーズの中でも、誰にでも行いやすい「バタフライのポーズ」をご紹介します。このポーズは、曲げた足の形が蝶の羽のように見えることから名付けられ、股関節や臀部、太ももや背中全体の柔軟性を高めます。さらに、頭を下げた前屈の姿勢は、イライラや過度な緊張をゆるめることから、就寝前の疲労回復にも最適。ストレスや心労からエネルギーを消耗してしまった人、心のアンバランスさから「疲れているのに眠れない……」という人におすすめです。もうすぐやってくる梅雨や、夏の酷暑を乗り切るためは、質の高い睡眠習慣がきっと助けになりますよ。