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0.5秒に1個売れる大ヒット コンビニおむすびの“正体”
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腸内環境乱れる現代人 水溶性食物繊維に医師注目
腸内環境や腸の健康などの関心が高まり、食物繊維を意識した食品ニーズの増加は、実際にスーパー大麦を含めた大麦商品の売り上げにも反映されています。コンビニをはじめ、スーパー、ドラッグストアなどでの穀物関連(発芽玄米、大麦、ミックス雑穀など)商品の売り上げ合計金額は、2015年度の99億3900万円から2016年度には139億9200万円に。そして、穀物関連商品のなかでも大麦が全体の26%から49%に上昇。これまでトップだったミックス雑穀からナンバー1シェアになりました。(データ出典・インテージSRI)
「大麦は特に水溶性の食物繊維が豊富です。水溶性食物繊維は腸管内の水を吸収して、便をやわらかくし、粘性があるので腸内の老廃物や毒素を吸着して、便として排出してくれます。また悪玉菌を減らして腸内環境を整える働きもあります」と話すのは、これまで4万件以上の大腸内視鏡検査を行ってきた腸の病の第一人者・松生クリニック(東京・立川市)の松生恒夫院長。
「近年、腸内環境の悪化に伴い大腸がんが女性のがん死亡率1位になっています。腸内環境が乱れる原因のひとつに食生活が挙げられます。3度の食事をきちんととらない欠食、極端な炭水化物抜きのダイエット、欧米化した脂質割合の高い食事などの食スタイル、食物繊維摂取量が減っていることも最近の特徴のひとつです。大麦を使った食品が、コンビニ飯など手軽に摂取できる環境になっていくのであれば、今後、日本人の腸内環境が整っていくことに期待が持てます」
「スーパー大麦おむすび」をはじめ健康ニーズに応えた商品ブームは、今後も続きそうです。
(Hint-Pot編集部)