インタビュー

主婦目線で始まった野菜のごはん 発刊したヴィーガン料理本は70冊に 庄司いずみさんの原動力

著者:Hint-Pot編集部・井上 千春

タグ: , ,

野菜料理家 庄司いずみさん【写真:Hint-Pot編集部】
野菜料理家 庄司いずみさん【写真:Hint-Pot編集部】

 手がけた野菜だけの料理の本が70冊に達した。このほど新刊「ベジライス、ベジヌードルで! 糖質オフ」(主婦の友生活シリーズ)を出版した野菜料理家の庄司いずみさん。2008年3月に「vege dining野菜のごはん」(扶桑社)を出版して以来、庄司さんのレシピはバラエティーに富んでいる。現在は料理スタジオを主宰するほか、社員食堂やコンビニ食のメニュー開発や人気ラーメン店とベジラーメンをコラボするなど、幅広い活動で野菜料理の魅力を伝える。2020年東京五輪を前に、さらに野菜ブームを起こしたいという庄司さんの原動力に迫る。

 ◇ ◇ ◇

人気店ともコラボしたベジラーメン 「ストイックじゃなく野菜生活を楽しんで欲しい」

 東京・渋谷区。庄司さんの料理教室「庄司いずみベジタブル・クッキング・スタジオ」で今、人気のテーマは「ラーメン」だという。通常、ラーメンといえば鶏ガラや豚骨などでスープをとるのが主流だが、この料理スタジオで教えるのはベジタリアン、ヴィーガンガン対応のラーメンレシピ。つまり、植物性の食材からだしをとる。具材も野菜。たとえばチャーシューは豚肉ではなく、麩を使う。驚くほどスープにはコクもあり、食べ応えもあって満足度もたっぷり。ラーメン人気店の「麺屋武蔵新宿総本店」も、ベジラーメンで庄司さんとコラボメニューを提供しているほどだ。

「植物性だけのだしですが、うまみがたっぷり。味つけはとても簡単です。なのに普通のお店のラーメンに負けないおいしさです。教室の生徒さんからも評判が良いのですが、私自身もとても気に入っています。ベジタリアンの人にとってだけでなく、体をリセットしたいときや、ダイエットが気になるとき、胃腸が疲れたときなど、野菜料理をもっと食べていただきたいですね。サラダや煮物だけではない、多彩な野菜料理を知ってもらうことで、少しでも野菜を食べる機会が増えていけば嬉しいんです」

 庄司さんは魚や肉を食べない野菜だけの食生活を送るベジタリアン。卵や乳製品も口にしないので、ヴィーガンというほうが正確な表現といえる。とはいえ、庄司さんのレシピのファンは、ダイエットに興味がある人、たまには野菜料理をメインにしたい人、アレルギーのある子どもを持つママやパパなど、必ずしもベジタリアンやヴィーガンとは限らない。

「野菜中心の食生活をしていることもあって、『どうしても肉や魚が食べたくなるのですが、どうしたら良いでしょうか?』と相談されることがあります。食べたいものは食べたほうが、きっと心にも体にも良いと思います。私は野菜が大好きだから、楽しんでベジタリアンをやっているけど、無理をしているんだったらバランスを取りながらいろいろと食べたほうが良いと思います。あまりストイックに野菜生活を送るのではなく、楽しんでほしいんです。食で大切なのは楽しみながら、おいしく食べることですものね」