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子どもの脱水 海やプールでも気を付けて こまめな水分補給が大切
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教えてくれた人:長谷川 直子
蒸し暑くなってくると、気になるのが子どもの脱水や熱中症です。「水分をしっかり!」と言われますが、なにをどんなタイミングで飲ませるのが良いでしょうか? 海やプールなど夏のレジャーでも、大人が気付いて水分補給させるのが大切です。乳幼児や子ども(園児、小学生)の水分補給について、管理栄養士でプロサッカーチームの栄養アドバイスも行う長谷川直子さんに聞きました。
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乳幼児や子どもは大人より脱水や熱中症になりやすい
子どもは大人と比べて、脱水しやすいと言われています。脱水は熱中症につながることも。長谷川さんは次のように話します。
「大人の体内の水分量は体重の約60%なのに比べて、乳幼児は約70~80%を占めています。体温の調整機能が未熟なため、体内に熱がこもりやすく、こもった熱をうまく逃がすことができないため、大人よりも熱中症にかかりやすいといわれています。また、ベビーカーに乗る赤ちゃんや背の低い子どもは、地面からの照り返しを受けやすいため、高温の環境下にいることになります。抱っこひもの使用も、熱がこもりやすいので注意が必要です」
自分で「喉が渇いた」と言えない赤ちゃんには、お昼寝から起きたら水分、おやつの時にも水分、そしてお散歩の途中やお散歩から帰って来たら水分など、マグなどを使って、こまめに水分を取れるような工夫をするのがコツ。また、これから増えるレジャーシーンでも、こまめに水分補給することが大切と長谷川さんは指摘します。
「海やプールに行ったときは、水の中にいるためか、あまり汗を感じにくいため、水分補給を忘れがちですが、しっかり水分補給を行いましょう。喉が渇いた、と感じる前に、水分を補給することが大切です。子どもは、遊びに夢中になってしまい、水分補給を忘れてしまったり、体調の変化に気づくことが遅くなることがあるので、大人がこまめに声をかけてあげてください」
たとえば、尿の色が濃い。頭痛やめまいがする。寝る前に身体が火照って眠れないなどの症状は、脱水症状を起こしている可能性があると言われています。赤ちゃん場合、オムツが濡れる回数が少ないと水分が不足しているかもしれません。