インタビュー

フィンランドへ移住した30代日本女性 3年間の“就活”の末に見つけた生きがい

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

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フィンランドのシンボルともいえる白樺の森【写真提供:minori】
フィンランドのシンボルともいえる白樺の森【写真提供:minori】

 日本から北西へ7800キロメートル――フィンランドの首都・ヘルシンキに住む、日本人女性minoriさん。現在はフィンランド人の夫ベンヤミンさんとふたり暮らしをしており、シェフとして生計を立てる一方、翻訳家、ライターとしても活躍している。フィンランドの暮らしや文化、また大学時代に学んだフェミニズムについてなど、さまざまなことを正面から綴るminoriさんのSNSは、世界中に多くのファンがいる。人を惹きつけてやまないminoriさんの魅力とは? 今回は「フィンランドに移住するまで」を聞いた。

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日本で働き始めるも心が荒み 自然とフィンランドへ惹かれていった

 高校時代にお笑い芸人としてデビューするも、大学受験が控えていたためすぐに引退。大学、大学院では、フランス留学を繰り返していたminoriさんだが、不思議な縁に導かれた、フィンランド人との交流を続けるうちに、国自体に惹かれ始めたという。

 大学院で課程をおさめたのち、minoriさんは、日本で外資系のデジタルアドバタイジングの会社に就職。しかし、働いていくうちに自然とフィンランドへの恋しさが募り、フィンランド語を習ったり、フィンランドに関する仕事に就きたいと感じるようになったそうだ。

「日本で働いていると、私はどうにも心がギスギスしてしまいがちなようです。もともとフランスに移住したいと思っていましたが、いつの間にか友人も多くいるフィンランドに惹かれていました」

 そして、フィンランド関連企業に転職し、フィンランドをよく訪れるようになったそうだ。ますますフィンランドとの関わりが深まっていったminoriさんは、社会人3年目にしてフィンランドへの移住を決意する。

前途多難なフィンランド移住 仕事がない!

 フィンランドに移住してからminoriさんは、日本で出会ったテレビ局で働くフィンランド人の友人に仕事を紹介してもらうなどし、様々なツテを使って翻訳やタレントとしてCMやテレビ番組に出演等、フリーランスの単発仕事で3年ほどを食いつないでいったという。

「日本に戻ろうとは一度も思いませんでした。戻ってもやりたいことがなかったですし。フリーの仕事をする傍ら、3年間は必死に就職活動を続けていました。仕事は単発のものばかりだったので、時間がたっぷり。そのあいだに料理にハマって、シェフになろうと思ったのが転機でしたね。応募したところすんなり採用してもらい、やっとビザも下りて安定して働けるようになりました」