インタビュー

親日国フィンランドで「イナゴの佃煮」がウケた 移住した30代日本女性シェフの暮らし

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

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フィンランドの森を歩くminoriさん【写真提供:minori】
フィンランドの森を歩くminoriさん【写真提供:minori】

自然と共生するフィンランドでの生活

 豊かな自然や男女平等、高福祉の国として名高いフィンランド。サウナやムーミン、サンタクロースなどを思い浮かべる方も多いかもしれない。そんな美しい国に移住したminoriさんは、現在シェフとして働いており、フィンランド人の夫ベンヤミンさんとふたり暮らしだ。

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 minoriさんによると、フィンランド人にとって森とはとても身近なもので、首都のヘルシンキでさえ森があり、簡単に行くことができるのだという。また、月に5日は90キロメートルほど離れた田舎町に住む夫の両親のもとへ行き、畑を育てたり、森できのこやベリーを採ったり、家族でサウナに入ることもあるのだそうだ。

 フィンランドには、「自然享受権」という権利が認められており、土地の所有者に関係なく、誰でも森に入り、自由に自生している植物を採取することができる。そのため、シェフのminoriさんは、現在再評価されているフィンランドの昔ながらの調理法で森にある食材を食し、SNSでも紹介をしているそうだ。

minoriさんの思う日本の良さとは

 minoriさんは、フィンランドの昔ながらの調理法を学び、日本の食文化も改めて学ぶべき点が多いことに気が付いたという。

 フィンランドは、日本ほどレストラン文化が発達しておらず、似たようなレストランが多い。そして、数も少なく、価格も高い。あまり外食に行く習慣自体がなく、家で適当にパンやスープ、パスタで済ます人が多いそうだ。レストランもメニューをほとんど変えず、同じ料理を提供するレストランもまだ数が多いという。

 フィンランドでは、日本料理と中華の差も知られていない一方で、日本はフレンチ、イタリアン、中華、タイ料理など、さまざまな国の料理に触れる機会が多い。日本は家庭料理でさえも、旬にこだわり、いろいろな国の料理をメニューに加え、毎日の食卓を柔軟に変えていく。外食することも多い。そんな日本らしい文化をフィンランドでも提供したいとminoriさんは考えている。