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NY在住の日本女性 異国の地で実践する“イーブン”な子育て
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ニューヨークで米国人の夫と3歳の長女を育てる菅森加奈さん。セレブリティーのウェブマガジン「OK! JAPAN」の編集長として、異国の地で活躍する働くママだ。今や男性トイレにもオムツ替え台設置が当たり前となっているニューヨーク。1回目は異国の地で奮闘する子育てについて聞いた。加奈さん流のオンとオフの上手な切り替え、育児を夫と分担する“イーブン”な関係が見えてきた。
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結婚を機に渡米 3歳の娘を育てながらウェブマガジンの仕事をこなす
結婚を機に6年前にニューヨークへ拠点を移した加奈さん。3歳の娘さんを育てながら、セレブリティーや美容トレンドを取材するなどしてウェブマガジンを運営する仕事をこなす。
「もともと主人は日本に来て仕事をしていたのですが、アメリカに戻りたいというので、拠点をニューヨークへ移しました。私は当時からウェブマガジンの編集長をしていたのですが、幸い、場所を問わない業種でしたし、むしろ世界中から多くの人が集まる場所で切磋琢磨されるビジネスライクなニューヨークに興味があったので、迷いなく一緒に行きました」
子どものころから「人と違うこと」が好きだったという。東京・浅草で6人姉妹の4番目として生まれた。女の子ばかりの環境の中で育ったが「こうあるべき」といった「枠」にとらわれない自由な価値観を見つけては、突き進んでいったという。「姉妹の中でも“異端児”だったかもしれませんね」と笑う。短大卒業後は、ゲームデザインやファッション誌の仕事をしていたが退職。27歳で米サンフランシスコへ留学した。
「変化が好きなんですね。思い立ったら、すぐに留学していました。留学中に刺激を受けたのは、アメリカの“受け皿の広さ”。人種も価値観も多様で、本当にいろいろな人がいるんだなあと。こちらが当たり前だと思うことが相手には当たり前じゃないこともたくさんあって、枠がないんですよね。ある意味、同じ土俵に立っていないから大変だったりするのですが、そこがまた魅力だなと感じたりもしました」
語学を身につけて帰国し、ウェブマガジンの仕事を始めてから結婚。ニューヨークに暮らすことに躊躇はなかった。