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NY在住の日本女性 異国の地で実践する“イーブン”な子育て
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子育ては夫と分担 オンとオフの切り替えと時間のやりくりがカギ
3歳の長女を育てながら、仕事をこなす。ご主人も平日は仕事で勤務先へ。いわゆる共働き家庭だ。自分の身内がいない異国の地で育児をする加奈さんは、どうしているのだろうか。
「夫の親戚はニューヨークから離れた場所にいますし、ここでは頼れる身内がいないので、育児は夫と2人で協力してやっています。夫なしでは成り立たないです。たとえば平日でいうと、まず早朝に私はメールなどで自分の仕事のやりとりをします。家族が起きて朝ごはんを食べ、主人が仕事にいったら、私は母親モードに。夕方に主人が帰ってきたら、夫が娘の面倒を見ます。そこから私は仕事モードに。幸い、自分の仕事が定時に会社へ行かなくてはいけないという働き方ではないのが大きいですね」
それでも平日に加奈さんに取材や打合せなど仕事が入ることもあるという。
「仕事先が子連れで良いケースかどうか確認してオッケーな場合は連れていきます。けっこう子連れ可能な場合が多いです。お絵描きセットなどを持って仕事先で娘を遊ばせておいて、取材や打合せなどをこなします。同行が難しい場合は、夫の勤務先に娘を連れていくこともあります。帰宅間際の夕方の時間帯になりますが、夫の勤め先に寄って娘を託して、それから私は仕事先へ、娘は夫と家に帰るという流れです」
働きながらの子育ては、時間のやりくり、そして夫との分担がカギだという。夫婦間に、どちらかに偏らない「イーブン」な基盤があって、たとえば土曜はご主人も加奈さんとともに仕事をせずに家族の時間を楽しむ日に。日曜は、ご主人が娘さんの面倒を見ることにしていて、加奈さんが仕事に出かける日としている。
「休日は、セントラルパークなどの公園で子育てするパパたちと子どもたちが集合してみんなで一緒に遊ぶ“パパ友”の会といったイベントがよくあるんです。少し前に、男性トイレにおむつ替え台がないと日本で話題になったと聞きましたが、ニューヨークでは、今後、公共の女性トイレとともに男性トイレにもおむつ交換台の設置が当たり前のようになっています。母だけじゃなく父も、同性カップルもいますし、赤ちゃんのおむつ替えは男女関係ないという視点は素晴らしいなと感じています」