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体の「湿気」を出す 蒸し暑いときこそ緑茶ベースの「薬膳茶」で爽快に
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元気よく夏を満喫するために 体に「湿気」をためない過ごし方と食材
梅雨の蒸し暑さが続きます。ヨガインストラクターで薬膳フードデザイナーの村上華子さんに、緑茶をベースにしたさわやかな「薬膳茶」を教えていただきました。スーパーのスパイスコーナーなどに置いてある乾燥ペパーミントがあれば手軽にできるそうです。中医学や薬膳の知恵でいうと、元気よく夏を満喫するためには、梅雨時期にいかに体内の「湿気」を排出するかがカギとか。伝統的なヨガのエクササイズと身近な食材で作る“おうち薬膳”を融合した人気ワークショップを開催する村上さんが紹介します。
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二十四節気でいう「夏至」は、今年は6月22日でした。“夏に至る”と書くように、一年で一番昼間が長く、夜が短くなる日です。薬膳のベースになっている中医学の知恵では、この日を境に、自然界の「陽」の気がピークを迎えたと考えます。とはいえ、日本は梅雨の真っただ中、地温と気温がぐっと上がり、いわゆる夏らしい夏を実感するようになるのは、7月に入ってから感じるようになりますね。そこで、元気よく楽しい夏を満喫するためには、湿気を溜めない、消化力を落とさないという生活がおススメです。余計な湿気とは、食べものの未消化物が原因になるものと、生活環境から招くものがあります。
【“湿気”をためない過ごし方】
・濡れた洋服をそのまま着ない
・お風呂の後、濡れた髪はすぐに乾かす
・冷たい飲食物は控える(飲んだ後は白湯でお腹を温める)
・油や脂肪の多い食べ物、甘いものをなるべく控える
・湿気を出す働きがある食材を使って調理する
○“湿気”を排出する働きがある食材
とうもろこし(とうもろこしのひげ)、小豆、黒豆、緑豆(緑豆春雨)、玄米、はとむぎ、わかめ、昆布、海苔、アサリ、はまぐり、スイカ、きゅうり、茄子、冬瓜、アスパラガスなど。
体に溜まった余分な湿気を尿から排出させる「利水(りすい)」効果のある食材の一例です。薬膳の知恵では、温かいスープは消化に優しく、比較的どんなタイプの体質にもおすすめできる調理法です。
これらの食材を毎食意識するのは大変……という方には、手軽に作れる薬膳茶もおすすめです。