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七夕が恐怖!? 仲良しママ友の短冊を「盗み見」してしまった主婦の“末路”
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園庭の笹飾りにこっそりと短冊をするママ友の姿が
「その日は、たまたま真理子さんがいない日にパートを入れてしまい、しかもバイトの子が急に休んでしまって残業をお願いされたんです。1時間の残業を終え、急いで幼稚園にお迎えに向かうと、ちょうど真理子さんが園庭の笹飾りのところにいました」
声をかけようとした明美さんでしたが、そのとき真理子さんは明美さんがちょっと苦手なママ友たちと一緒にいたのだそう。こっそりと横を通り過ぎ子どもを迎えて園庭に戻ると、真理子さんたちはいなくなっていたそうです。
「悪趣味かなと思ったのですが、横を通り過ぎるときに真理子さんがどの辺に短冊を付けたのか目に入っていたので、どんな願いごとをしたのか見てみることにしたんです」
だいたいの位置と短冊の色を覚えていた明美さんは、ひらひらと舞う短冊の奥のほうから、真理子さんが書いたと思われる短冊を見つけました。しかし、そこにはこう書いてあったといいます。
『Aが、いなくなりますように M』
「最初はなんのことだろうと思ったのですが、考えれば考えるほど自分のことを指しているんじゃないかと怖くなりました。モヤモヤに堪えられなくなった私は、その晩、真理子さんに電話をかけてしまったんです」
電話口に出た真理子さんは、いつも通り。世間話も盛り上がったといいます。しかし、いざ短冊のことを切り出すと、真理子さんの態度は一気に豹変し、今まで聞いたことがないような声のトーンで話始めたといいます。
「私が短冊を見てしまったことを告げると、最初は勘違いだと言われたのですが、筆跡や場所からしても間違いないというと、真理子さんは大きくため息をつき、最後に『そういうとこがキモいんだけど』と言って電話を切ってしまいました」
その次の日から、一度も目すら合わせてくれなかったという真理子さん。始めたばかりのパートで辞めようにも急すぎて許されず、週3回顔を合わせ続けなければいけない状況が1か月ほど続いたといいます。結局、真理子さんとはひと言も口をきくこともなく、幼稚園のお迎えも真理子さんは時間をずらしてきているのか、顔を合わせないようになったといいます。
「親友だと思っていて、私がべったりとしすぎていたのでしょうかね。一緒にいると楽しいとか言っていたのに、実は嫌がられていたのかと思うとショックでした。人間不信というか、ママ友との距離をどうとったら良いのか恐怖になってしまいました」
しばらくして、夫の仕事の関係で引っ越すことになった明美さん。ママ友同士の集まりはいつも緊張するといいます。どう距離感を取ってよいかわからず、会話もぎくしゃくしてしまうそうです。「でも、こっちのママ友たちから、私は『田舎から来た人』と見られているので、それはそれで楽だったりします」と明美さん。
「この時期、短冊がひらひらしているのを見ると、思い出しますよ。人のお願いごととか、あまり見るもんじゃないなって。実家にもあまり帰省していません」
(Hint-Pot編集部)