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「上の子、かわいくないの?」と言われ…子どもを平等に愛せない母の悩み
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子どもの割合がどんどんと減る一方、変わらないのが育児の悩み。下の子が生まれるまでは、かわいくて仕方がなかったはずの上の子が、いつの間にか全然かわいいと思えない、ちょっとしたことでイライラしてしまう、「おにいちゃん(おねえちゃん)なんだから」と我慢を強いてしまう。そんな経験をしたことがあるお母さんが実は多いといいます。みんな、かわいい我が子のはずなのに、なんでこんな気持ちを抱いてしまうんだろう? 「母親失格では」と思い悩んでしまうことも……。そんな気持ちを抱えたあるお母さんの話をお聞きしました。
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実母に指摘された上の子への接し方 下の子が生まれてからイライラが抑えきれず
東京都在住の鈴木有希さん(仮名)は、ふたりの女の子のお母さんです。有希さんは共働きのため、計画的に二人目を妊娠。夫とも話し合い、3学年差で下の子を授かったと言います。
有希さんが、自分は「下の子をひいきしているのではないか」と感じるようになったのは、上の子が4歳、下の子が1歳を過ぎたころ、実母から言われた一言がきっかけでした。
「子どもを連れて実家に立ち寄った際、急に母から『上の子、かわいくないの? 冷たくない?』と言われてしまったんです。思い返してみれば下の子が生まれた当初は、できるだけ上の子を優先しようと決めていたはずなのに、最近は全然意識していないことに気が付きました。それに、下の子が泣きわめいても全然気にならないのに、上の子がグズるとすごくイライラしてしまっていたんですよね」
有希さんによると、上の子は妹が生まれたときに赤ちゃん返りもせず、積極的に赤ちゃんの面倒を見ようとしてくれたのだそう。しかし、次第に手を出してくるのが煩わしくなり、お世話したいという上の子の気持ちを跳ねのけてしまっていたといいます。
他にも、上の子が一生懸命話しかけてきているにもかかわらず、泣いている下の子を優先してしまったり、上の子のわがままにイライラが抑えきれず怒鳴ってしまったことも……。思い返せばいくつも心当たりがあったのだそうです。
なぜ「上の子と下の子の扱いに差をつけるようになってしまったのだろう?」いろいろと思い悩んだ結果、その原因について思うことがひとつあるといいます。