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「海」といえば思い出す 彼氏からのプロポーズと思いきや…まさかの展開に泣いた26歳、夏の日
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デートの約束に遅れてきた彼氏 突然「これから海へ行こう」と片道2時間をドライブ
まだまだ雨続きで天気が悪い地域が多く、「海」に出かける気分の盛り上がりには欠けるかもしれません。「この時期になると海で思い出す出来事がある」というのは、海なし県出身の石田茜さん(仮名、29)。今でこそ「あの夏は恋愛運がなかった、今は上昇中!と思って割り切っています」と笑って振り返ることができるそうですが、3年前の当時はとても辛い経験をしたそうです。夏の日の「思い出」を語ってくれました。
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当時、茜さんには、交際3年になる2歳年上の大好きな彼氏がいました。ふたりとも社会人で実家暮らしだったこともあり、お互いの家に遊びに行ったり、お金を貯めて一緒に海外リゾートへ行ったりと、交際は順調。漠然といつかは結婚するだろうと思っていたといいます。
「彼とは、なるべく毎週末会うようにしていました。その日も会う約束をしていたのですが、いつもと違って夕方からの待ち合わせ。しかも、彼は1時間も遅刻してきて、なんか変だなーと思っていると、突然これから海に行こうと言われたんです」
ふたりが住んでいるのは、海なし県。一番近い海でも車で2時間近くはかかるため、夕方から海に向かうのはとても異例なこと。しかし、海好きの茜さんは迷うことなく了承しました。それというのも、彼の思い詰めた顔から、プロポーズではないかと思ったのだそうです。
茜さんは待ち合わせ場所に車を置いて、彼の車に同乗。海を目指すこと2時間――ハンドルを握る彼は緊張した面持ちで、言葉数も少なめだったそうです。
「海に着いた頃には、とっぷりと日は暮れ、あたりは真っ暗。付近に街灯はなかったものの、その日は月が明るかったため、スマホのライトと月明かりを頼りに、かろうじて砂浜に出ました」
ふたりで砂浜に座り、波の音を聞くこと小一時間。一向に彼は口を開きません。業を煮やして、茜さんは彼に詰め寄ったのだそう。
「自分からプロポーズをおねだりしているようで照れ臭い気持ちもあったので、かわいげもなく『察しはついているんだから言っちゃいなよ』と言ったんです。そしたら、彼は堰を切ったように話し始めました」
茜さんの言葉を合図のように話を始めたという彼氏。その日、昼間に何をしていたか、なぜ遅れたのか、そして、その内容は茜さんを唖然とさせるものでした。