仕事・人生
生き方に迷う女性たちへ ハリウッドで成功した日本人女性が送る言葉
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衣装デザイナーとして米国で成功した押元さんがさらに挑戦したいこととは
衣装デザイナーとして、作品に関われることが本当に楽しいと話す押元さん。映画の本場、ハリウッドで成功を収めたが、更に挑戦したいことがあるという。日本で衣装デザインの仕事をすることだ。西洋のドレスに和のテイストを融合させて成功したハリウッド。その培ったノウハウを今度は自らの起源である日本にシフトさせて、衣装デザインに新しい風を吹かせようとしている。
「衣装デザイナーの仕事は、アメリカと日本では全く異なります。アメリカでは番組の年代や背景などのTPOに合わせてデザインを描きます。そして衣装の素材を選択し、縫製の指示を縫子にして既存にないものを作り上げ、フィッティングから撮影現場での立ち会いも行います。一方日本では、撮影の内容にもよりますが、俳優それぞれに専属のスタイリストがついており、スタイリストが俳優にスタイリングをします。アメリカとは全く違う環境ですが、ご縁があれば日本でも仕事をしてみたいですね」
すでに新たな挑戦に向けて、一歩を踏み出している。2018年11月13日に銀座にあるGINZA SIXの観世能楽堂で開催された、日本の神話をモチーフにした舞台「一粒萬倍-A SEED-」で衣装を手掛けた。能楽や邦楽、和太鼓、日本舞踊といった日本の伝統芸能に、西洋のダンス、音楽が重なり合うステージ。一流の演者がまとった衣装の数々に、押元さんのセンスが光った。