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「日本のトイレが怖い!」 米国生まれの子どもたちから見た文化の違い
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米国で子育てする日本女性 休みに一時帰国した子どもたちが見たニッポン
ロサンゼルスの片田舎で夫と娘3人、鶏、豚、犬たちとともに自然に囲まれた生活を送るナチュラリストの小田島勢子さん。異国の地で食や環境の大切さを感じ、「育て、ともに生活する」そして「造る」ことが暮らしのスタンスと言い、スローライフを楽しんでいます。そんな勢子さん一家の毎年夏の恒例行事は、長期休暇を利用した日本滞在。戻ってきた際には、子ども達は日本の小学校にも数日間通っているそうです。そこで今回は、「子どもたちから見た日本」の姿にフィーチャーしました。
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愛すべき故郷。
飛行機から降り立った瞬間に感じる湿った空気、アスファルトのにおい。空を仰げばいくつもの雲が浮かび、やさしく心地よい太陽の光が降り注ぐ。入国を済ませ、空港から外へ出たらほのかに漂う出汁の香りが、帰国を実感させてくれます。
「ただいま日本」
さわやかな6月の初旬、末娘がプリスクールを卒業しました。ここアメリカでは5月末から6月の中旬ころ、夏休みを迎えます。日本より一足先に夏休みに入り、約2か月半に及ぶ長期の休みを利用して、それぞれの国へ帰国や旅行をする人がたくさんいます。
そして我が家も、今夏の日本の旅が始まりました。今回は、我が家の子どもの目線で感じる日本をお伝えしたいと思います。
1、トイレが怖い
これはよくある怪談話ではありません。日本のトイレはとても明るくて清潔。それにもかかわらず娘達が怖がるのは、日本のトイレが親切過ぎるからかもしれません。
アメリカの公共のトイレは、電気もドアもついていない場所が多々あり、綺麗といえるものではありません。
入国を済ませトイレに立ち寄ると、ドアを開けた瞬間に自動で開く蓋におびえる子どもたち。「大丈夫だよ」と促し、便器に座らせると、「便器が熱い!」とびっくりし、ようやく落ち着き用を足した瞬間に勝手に流れるトイレの水。
これは毎年帰るたびに空港で迎える子どもたちへの洗礼です。和式のトイレを初めて見たときは「大きなスリッパがある」と大騒ぎになりました。