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子どもだけじゃない! 良好な夫婦関係を保つ「おとなの読み聞かせ」とは?
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:竹内 美貴子
大人の読み聞かせ 選書のポイント
夫婦での「読み聞かせ」の重要性が分かったところで、読み聞かせを行う際に、何か注意点はあるのでしょうか。
まず、夫婦で読み聞かせをする際の選書のコツですが、必ずしも大人向けの本を選ぶ必要はないのだそうです。そして、竹内さんは特に「絵本」をおすすめしています。
その理由は、他の小説や物語、映画などに比べて短く、短時間で完結するため、忙しい大人にほどもってこいだからです。また短い作品の中に、海外の文化が詰まっている作品もあるので、大人でもきっと楽しめることでしょう。
また、絵本は読み手の解釈にゆだねられる部分が多く、解釈は十人十色。絵本だからこそ違った読み方ができるといえるそうです。「書評などで評判のいい絵本や、賞を受賞した絵本などもぜひ選んでみてください」と竹内さん。また、夫婦間でテーマを決めて選んでみるのもいいかもしれませんね。
さらに、竹内さんは、英語の絵本を読んでみることをおすすめしています。絵本の英語は難しい単語は使われていないので、英語があまり得意でない方でも挑戦しやすいそうです。また、多くの英語絵本は、子どもの耳に心地よいように、リズムのいい英語で語られているのだそう。その心地よいリズムを読んでみると、日本語とは違った発見があるかもしれません。英語に自身のない場合は、CD付きの英語絵本で聞いてみるのもいいでしょう。
おすすめの英語絵本は次の3冊です。
『IN THE NIGHT KITCHEN(まよなかのだいどころ)』
『CHOO CHOO、 the story of a little engine who ran away(いたずらきかんしゃちゅうちゅう)』
『Frederick(フレデリック)』
読み聞かせをする際は「ゆっくりできる時間」を選んで
竹内さんは、「なによりも時間のあるときに読み聞かせすること」が大切だといいます。これは子どもに対しての読み聞かせとも共通し、読み手に余裕があり、双方が余韻に浸れる時間があること。そして、できれば前述の夫婦のように、話し合う時間が持てると、よりよいのだそうです。一冊の本を一緒に読んでみて、お互いのイメージを伝えあうことで、相手の意外な一面を知れることも。
「読み方は、子どもに読み聞かせるときの注意点と同じように、淡々と読んでください。そして、さまざまなタイプの絵本を読んでみましょう。互いの意見や感想は、好き嫌いや発見があっても、尊重するようにしたいものです」
働き盛りのご夫婦はもちろんのこと、子どもが自立し夫婦だけになったときも、互いを理解し、信頼を深めるのに有効な「大人の読み聞かせ」。ぜひ、夫婦で実践してみてはいかがでしょうか。
(Hint-Pot編集部)