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日本のお正月にあたる米国のクリスマス 生モミの木のツリーを家族で飾る
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ホリデーの定番の七面鳥。5日かけて料理するも子供たちの反応は…?
冬の間も日中は半そでで過ごす人々が多いここロサンゼルスも、この時期になると朝晩ジャケットが必要になってきます。少し厚手のジャケットをクローゼットの奥のほうから引っ張り出す時「今年もホリデーシーズンがやってきたな」という気持ちになります。11月に入ると、第4木曜のサンクスギビングの前から人々はソワソワ。ショッピングモールも大きなツリーや飾り付けで気分を盛り上げます。日本ではクリスマスは恋人たちのイベントのイメージがありますが、こちらはサンクスギビングもクリスマスも家族の大切な行事です。そのためにアメリカでは、クリスマスの当日はお店もお休みのところが多くなります。学校も大抵クリスマスイブから冬休みに入ります。
1年で一番のメインイベントであるクリスマスは、日本のお正月に当たる全国民にとって大切なホリデーです。日本でお正月にお雑煮やおせち料理をいただくのと同じように、アメリカでもサンクスギビングやクリスマスの定番料理というものがあります。それは、七面鳥、ローストハム、マッシュポテトにグレービーソースなど。初めて七面鳥を焼いた日のことは、忘れられない思い出です。チキンの約3倍もの大きさの七面鳥は、大抵シーズン前から生か冷凍の状態で鳥一羽丸のままの姿で袋に入って売られています。平均して7キロはあるお肉の塊ですから、解凍するのに冷蔵庫で3日、漬け汁に2日ほど漬け込み、ローストに約6時間ほどかかります。この時間のかかる工程を経て、サンクスギビングでいただく七面鳥の丸焼きですが、鶏肉よりも脂分が少なく、筋肉質で、肉自体に独特の臭みがあります。
私個人的には、七面鳥の味や食感が好きなのですが、普段チキンで慣れている方や、お子様は、チキンのほうが美味しいという方が多い印象です。我が家も例外なく、子供たちは、何日も前から時間をかけて七面鳥を焼いている母の姿を見ているので、申し訳なさそうに「おいしいけれどチキンの方がいい」とぽつりと感想を述べてくれました。おまけにこの七面鳥、アメリカでは「食べると眠たくなる成分が入っている」と言われていますが、その通りに我が家も皆、食後早々と眠りにつくという始末。母ちゃん5日かけて七面鳥と向き合うも、約30分のディナー後家族全員眠気で終了となった、数年前のサンクスギビングなのでした。ホリデーといえば豪快に七面鳥の丸焼き!ですが、我が家はその翌年からチキンの丸焼きになったことは言うまでもありません。