Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

からだ・美容

なぜ冬のメイク直しがうまくいかないのか? 原因とコツをプロが解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:梅沢 優子

使用スポンジも大切 汚れているもの乾いているものでゴシゴシはNG

――季節によって、ファンデーションって使い分けしたほうが良いのでしょうか? 夏用でもリキッドやクリームタイプなら保湿力がありそうですが。
「ベースメイクでしっかりと保湿してれば特に問題はないのですが、本来ならば夏用に使う化粧品は冬には向きません。夏服を片付けて秋冬ものに衣替えするように、乾燥する今の時期は、保湿効果の高い固形ファンデーションも出ているので、そういうものを使ったほうがメイクは決まりやすいです。リキッドやクリームのファンデーションを使っていても、夏用のものは乾燥してしまうものもあるのでこの時期は注意してください」

――ファンデを塗るときに使うスポンジはどうでしょうか?
「何度も使っているスポンジは、酸化したファンデーションやほこりなどの汚れがついていてお肌に良いとは言えないですね。さらに乾いたスポンジでゴシゴシ塗ると肌をこすることになるのでシミの原因にもなるうえ、肌の水分を持って行ってしまうので、お勧めしません。私は、お仕事でのメイク直しをするとき、あらかじめ使い捨てのスポンジにファンデーションを含ませておいて、ティッシュペーパーなどで包んでおきます。それを小さめのチャック付き密封袋に入れて、使いたいときに少しだけ水を含ませて直しています」

――冬の化粧直しには保湿とスポンジがカギということでしょうか?
「そうですね。まず保湿が足りないとうまくファンデーションがのりません。そして、スポンジが汚かったり、乾いているものでこすってもかえって肌にダメージを与えてしまいます。あると便利なのは、メイクの上から使える保湿化粧水や美容液、スポンジ状のクッションにファンデの液体を染み込ませてあるクッションファンデーション、使い捨ての清潔なスポンジですね」

――冬を乗り切るために手軽にできるケア方法はありますか?
「冬の肌には、やはり保湿が大切です。値段が安い化粧水でも良いので、たっぷりと何度も化粧水を肌に入れこむようにするのがコツです。まず化粧水を顔につけて、少し時間をおいて、再び化粧水をつけます。手のひらが肌に吸い付くくらいまで繰り返すと良いでしょう。さらにクリームで蓋をとじるようにします。目の周りや額は、皮膚が薄くてシワになりやすいので専用のアイクリームを使ったり、入念に化粧水パックをしたりすると、なお良いです。寝る前にやっておくと翌朝のメイクのノリが違いますよ。乾燥によるお肌のトラブルは、小じわや赤みなど後に引きずることもあるので、どの世代も乾燥しないよう気を付けましょう」

(Hint-Pot編集部)

梅沢 優子(うめざわ・ゆうこ)

ヘア&メイクアップアーティスト。ファッション、ウエディングなどの雑誌や広告の第一線で活躍。ヘア・メイクでエレガントやキュート、スタイリッシュにも自由自在にアレンジ。子役や花嫁メイクや普段メイク、時短やお悩み解決メイクなど多彩なテクニックに定評がある。