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からだ・美容

春のゆらぎ肌に 早めのケアでふっくらつややかハンド

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:花房 火月

手の甲の皮膚は角質が薄くて切れ目ができやすい【写真:Hint-Pot編集部】
手の甲の皮膚は角質が薄くて切れ目ができやすい【写真:Hint-Pot編集部】

手の甲が荒れて痛い「ヒリヒリ切れ」は放置せずに早めの対処を

 手荒れといえば、指先のイメージがありますが、実は空気がカラカラと乾燥していると、手の甲が荒れてヒリヒリと痛む「ヒリヒリ切れ」の女性が急増するそうです。冷たい外気や水にさらされやすい手は、気を付けているつもりでも肌が荒れてしまいがち。「手の甲の皮膚は角質が薄くて切れ目ができやすいパーツ。乾燥した白っぽい手には、目には見えないほど浅い切れがすでにあるかもしれません。ヒリヒリ切れは、手肌の乾燥から始まります」と話すのは、はなふさ皮膚科理事長で皮膚科医の花房火月(はなふさ・ひつき)氏。痛みはないけれど、時々ヒリヒリするというのが、「ヒリヒリ切れ」発症のサイン。目に見えにくいからこそ、指先の荒れと比べると初期症状に気付かずに放置して悪化させるケースがあるそうです。

 健康な肌は、皮脂腺からの油分を主成分に作られる肌表面の皮脂膜と角層内部の油分に守られて、肌の水分量を保つと言われています。しかし水仕事で洗剤やお湯に触れたり、乾いた空気や寒さで血行不良になったりして、手の甲の皮脂膜や角層内部の油分が奪われます。そうすると、肌は乾燥して硬くなり、肌表面に細かい切れができて、悪化すると赤みが生じます。

 花房氏によると、特に手の甲は、物をつかんだり握ったりする際に皮膚が伸びるので、ちょっとした手の動きで痛みを感じるなど、些細な刺激にも炎症を起こしやすくなって、バリア機能の低下が進行するとのことです。ヒリヒリの症状をしつこく繰り返す悪循環に陥ることもあるとのことです。症状が軽いうちにしっかり対処しておきたいですよね。