からだ・美容
春のゆらぎ肌に 早めのケアでふっくらつややかハンド
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教えてくれた人:花房 火月
ハンドクリームは症状によって用途別に使いましょう
手荒れ対策としてはスキンケア用品のハンドクリームを塗るのが一般的です。しかし、手の状態によっては、効果が今イチというときもあります。「ハンドクリームや治療薬など症状によって使い分けは必要です」と花房氏は強調します。「通常、病院では炎症が強ければステロイドの外用と抗アレルギー薬の内服を、炎症やかゆみが少なければ保湿剤を頻繁に使用してもらうようにしています」と言います。自分の症状に合わせて、医薬品や医薬部外品のクリームなどで適切にケアすることがポイントとなるそうです。
○塗り方のコツ
手の甲にはシワの溝に入れるようにやさしくクリームを横に伸ばすように塗ります。
水仕事の前にも塗ったほうが良いでしょう。
クリームの有効成分は、塗るとすぐに角層に浸透するので、塗った後に水やお湯を使っても成分は完全に落ちずに肌を守ります。
皮膚に膜を作って水仕事の刺激から手を守ってくれるクリームもあります。
○使い分け
▼日常系 肌を整えたり、キメを保つスキンケアとして
健康な素肌を保つためのハンドクリーム。 安価なものも多く、主に日中や、携帯して外出中に使う
▼保湿保護系 手荒れ、ひび・あかぎれの「予防」として
乾燥状態がひどくなった時に使われるクリーム。保湿効果重視で、尿素やビタミンなどが配合された医薬部外品、医薬品もあります
▼修復系 手荒れ、ひび・あかぎれの「治療」として
普段使いではなく、ひび・あかぎれなどを治したい時に使われる医薬品。症状のある部分に使います
「ワセリンなどは、皮膚の表面を油でコーティングして外的刺激を受けにくくするのが大きな目的の1つです。ハンドクリームは取れたら意味がないので、こまめに塗布することが大切です。ヒリヒリ切れなどの手荒れには、皮膚を修復することが大切で、油分はその修復に欠かせません。気になるようでしたら早めの専門医の診察をお勧めします」と話します。
特に現代人は、アルコール除菌やスマホ操作、トイレのハンドドライヤー、ネイルのUVライトなど、日常から手が乾燥しやすい生活環境にあると言えます。潤いある手をキープしたいですね。
(Hint-Pot編集部)