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魔女のキッチン? おばあちゃんの台所? 築70年の家に住むナチュラリストせいこさんの愛用品とは?

公開日:  /  更新日:

著者:小田島 勢子

キッチンをリビングからのぞく【写真:小田島勢子】
キッチンをリビングからのぞく【写真:小田島勢子】

精米して土鍋で炊くごはん。副産物の糠で漬けるアボカドは美味

 キッチンから消えたものもありますが、仲間に加わったものもあります。その一つがさきほど登場した鉄鍋。それから、お米を研ぐ精米機、ご飯を炊く土鍋。次回子供の食については改めてお話ししたいと思いますが、子供のエネルギーの大半は糖質から作られているため、お米は欠かせない食材の一つです。

 毎日食べるご飯がおいしいこと。これをかなえるべく、精米したてのお米を土鍋で炊くようになりました。まだ小さな子供の胃腸に玄米は負担になってしまうので、オーガニックの玄米を七分づきから白米の間で精米し、炊きます。土鍋で炊いたご飯はお米がつやつや、もちもち。そして、火を入れて炊けるまで約10分、蒸らし10分の合計20分程度で炊けてしまう達人技。あららご飯が足りない!というときにも食卓の準備の間にささっと炊けてしまいます。

 副産物の糠粉はぬか漬けに。オーガニック野菜を酢とベーキングソーダでよく洗い、皮付きのまま糠床に投入します。ぬか床ついでにアボカドのぬか漬けをご紹介します。ちょっとまだ硬いなというアボカドを半分に切り、種を取り除き、皮を包丁で剥きます。後は糠床へ2、3日寝かせます。濃厚で何ともクセになってしまうアボカドのぬか漬けは、チーズのようにこってりと濃厚で、お父さんのおつまみにも最適です。

 次回は、使用している調味料たち、子供たちのご飯、そして子供になぜ糖質が必要なのかを詳しく紹介したいと思います。

(小田島 勢子)

小田島 勢子(おだしま・せいこ)

ナチュラリスト。結婚を機に2004年に南カリフォルニア州へ移住し、3人の女の子を米国で出産。ロサンゼルスの片田舎でバックヤードに鶏たちと豚のスイ、犬のトウフとともに自然に囲まれた生活を送る。母になったことをきっかけに食や環境の大切さを改めて感じ、できることからコツコツと、手作り調味料や発酵食品、スーパーフードやリビングフードを取り入れた食生活をメインに、食べるものは「できるだけ子どもと一緒に作る」「残さない」がモットー。2015年に「RUSTIC」を設立。日本で取得した調理師の知識や経験を生かして食のアドバイザー、ライフスタイルのコーディネーターとして活動。日米プロスポーツ選手やアクション映画俳優の身体作りのアドバイザー、みそ、お酢、漬け物など発酵食品作りの講師、創作料理のケータリングなど幅広い分野で活躍。
https://rusticfarmla.com/