健康・美

水を飲んでも飲んでものどが渇く「負のループ」とは? 薬膳の知恵から考える「水分補給」のコツ

著者:村上 華子

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なつめと水を一緒に煮出し、梅干しやレモンをプラス【写真:村上華子】
なつめと水を一緒に煮出し、梅干しやレモンをプラス【写真:村上華子】

なつめを水と煮出す「なつめ水」 汗が止まらない時はレモンや梅干しをプラス

 中医学には「汗血同源(かんけつどうげん)」という言葉があり、「汗も、血も同じ」ということ。暑さによって、大量に汗をかくと「気血」を消耗します。そこで、汗のかきすぎによって、夏バテがひどく、ぐったりしている人には、薬膳や漢方なども使われる「なつめ」がおすすめ。なつめは気血を補う食材、なつめを水と一緒に煮だして「なつめ水」を作ります。煮出した後のなつめの実を食べるとより効果的です。

 また、汗が止まらない人は「なつめ水」に、レモンや梅干をプラスしましょう。酸味のある食材は、失った「津液」(体を潤う成分)を補い、汗を止める収斂(しゅうれん)作用があります。なつめで気血を補い、レモンや梅の酸味でそれを閉じ込めるようなイメージ。ただし、むくみ体質の人は、収斂作用によってより水を溜め込むので、酸味は控えたほうがベターです。

 快適に過ごすためには、今の自分にはどんなものがどれくらい必要か。常に自分と向き合うことも大切です。そして、「瞬間的な心地よさ」を追いかけるのではなく、「継続的な心地いい状態」を目指していきたいもの。そうは言っても、夏だからこそ、かき氷を食べたいんだ! という日もありますよね。そういう時は無理な我慢をせず、かき氷を食べた後に、温かいお茶や白湯を飲んで、おなかをしっかり温めてあげましょう! 何事もバランスが大切です。

(村上 華子)

村上 華子(むらかみ・はなこ)

ヨガインストラクター、薬膳フードデザイナー、6歳男児の母。OL生活のストレス解消法としてヨガを始める。身体が元気になると、心までいきいきする鮮やかな体験から、いつしかヨガが日課に。本格的なトレーニングを積んだ後、ヨガ仲間と銀座に「HASYOGA」スタジオを立ち上げる。出産してからは、家族の健康を担う母の役割として、食事作りに勤しむ毎日。そんな折にご縁あり、通い始めた薬膳の料理教室で「食材の効能を考え、体調や季節に合わせて作る食事」の奥深さに魅了される。現在は都内各地で、伝統的なヨガのエクササイズに加え、“身近な食材で作るおうち薬膳”をテーマにしたワークショップなども開催。中医学の理論に基づいた薬膳の知恵と工夫で、美味しく食べて、自分や大切な人を元気にするためのヒントを伝えている。ヨガと薬膳「季結び庵」主宰。
https://www.instagram.com/tokimusubian/