漫画
愛猫に噛まれて大変なことに…注意喚起する実体験漫画に共感続々 「猫のしもべ“あるある”」
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愛猫や愛犬であっても、ふとした拍子に強く噛まれたり、引っかかれたりすることがあります。家の中で一緒に暮らしているため、大したことがないだろうと思ってしまいがちですが、病院を受診しないと大変なことになる場合も。インスタグラムでは、愛猫に噛まれたことであわや手術に発展しかけた実体験漫画が話題になっています。作者のririca(ririca_neko)さんに詳しいお話を伺いました。
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「傷の中まで洗ったから大丈夫」 様子見をしたら悲劇が…
10匹の保護猫との生活を漫画に描いているriricaさん。インスタグラムのフォロワーはなんと1.2万人で、ブログ「ねことおら」も人気です。riricaさんの漫画は、猫が擬人化したような行動をとるなどコミカルな表現が満載な一方で、愛猫の「ふな」ちゃんと「ちゅり」ちゃんを「念のために動物病院へ連れて行ったら良かった」話など、愛猫家の参考になる実体験もたくさん描かれています。
今回ご紹介するのはその中のひとつ、「猫に噛まれてちょっと大変だった話」。riricaさんのお母さんが猫に噛まれてしまい、思いがけず重症化してしまったエピソードです。
噛まれたのは突然のことでした。10匹の中で最年長の「らいや」くんが、お母さんに抱っこされている最中、ほかの猫ちゃんが通りかかったことに驚いて、お母さんの右手首に噛みついてしまったのです。
自身も動物に噛まれたことがあるriricaさんは、お母さんに病院を受診しなくても大丈夫なのかを尋ねますが、「傷の中まで洗ったから大丈夫!」と言われたためそのまま様子を見ることに。
ところが翌日、お母さんの右手首は見るも無残に腫れ上がり膿が出てきてしまいます。そこで、とうとう皮膚科を受診することに。しかし、切開が必要になるため大きい病院へ行くように勧められてしまいました。さらに外科へかかるも、消毒のみで症状に改善が見られず、さらに別の病院へ行くことに。そこでまたも手術が必要かもしれないと言われてしまいます。その後、医師の適切な処置があり、どうにか手術をすることもなく完治しましたが、包帯が取れるまでにはなんと2週間もかかったのでした。
4つの投稿に分けて紹介された漫画には、合計で6000件以上の“いいね”が集まりました。コメント欄には「おぉ……猫のしもべ“あるある”」「大事にならないで、良かった」「甘噛みをしてくれる愛猫に感謝」など、さまざまな感想が。また、「私も飼い猫に手首を1か所噛まれ、傷も浅く自分で消毒しすんなり治ったと思ったら、手首の痛みと腫れで3件病院に行き結果、骨髄炎になっており完治まで1年半かかりました」など、愛猫に噛まれたことがある人たちからの体験談も数多く寄せられています。
自分の飼い猫だと噛まれても放置しがちなので漫画化することに
riricaさんに、お母さんのけがの状態や、ねこちゃんの様子など、詳しいお話を伺いました。
Q. 今回のエピソードを描いた理由は?
「飼い猫だと、噛まれても油断して傷をそのまま放置してしまうことが多いと思うんです。なので、自戒を込めて今回のことは漫画にしておこう……! と思って描きました」
Q. 噛まれた当日、お母さんの傷はどのような状態でしたか?
「噛まれて穴があいたのは3か所でした。血がけっこう出ていたらしく、絆創膏を貼っても血が止まらなくて、何回か貼り替えたりしていたみたいです」
Q. お母さんにとって一番痛かった治療は?
「猫に噛まれた場合はとにかくしっかり洗って消毒! というのはわかっていたので、自分で傷の中までザブザブと洗ったそう。それがほかのどの治療よりも痛かったようです」
Q. らいやくんはお母さんを噛んでしまったあと、どんな様子でしたか?
「まったく無反応でした! 文句とか言っても知らぬ存ぜぬ顔です(笑)」
Q. 心に残った読者の感想は?
「コメントで、咬傷に関するいろいろな体験談を教えていただきました。ひどい傷だと2か月間も点滴が必要だったり、大したことないと思っていたら数日後に痛みがひどくなり、その後完治までに1年以上かかったり……。とても大変な経験をされている方がいらっしゃいました。みなさんの大変なお話を読んでからは、一見大したことがないと思っても、血が出るほど噛まれた場合は油断せずにきちんと病院に行こうと思います」
動物に噛まれて傷を負った場合は、噛まれた部位をよく洗浄し、速やかに病院を受診しましょう。
(Hint-Pot編集部)